米国、発電所の気候汚染に関する制限を撤廃
概要
- EPA が2024年の炭素汚染基準を撤廃
- 石炭・ガス火力発電所の排出規制が大幅緩和
- 健康・環境への深刻な影響が懸念
- 経済コスト重視で健康被害を無視
- 科学的根拠を否定する動きの加速
EPAによる2024年炭素汚染基準の撤廃
- EPA(米国環境保護庁) が2024年炭素汚染基準を撤廃する発表
- 石炭・ガス火力発電所による 温室効果ガス排出規制 の大幅緩和
- 発電所は米国内で 温室効果ガス排出量第2位 の産業
- 2024年基準では既存石炭火力・新設ガス火力に 90%の炭素回収 または 2039年までの閉鎖 を義務付け
- 規制により 2047年までに13.8億トンの炭素削減 が見込まれていた
健康と環境への影響
- 2024年基準は 硫黄酸化物・窒素酸化物・微小粒子状物質 の排出削減にも寄与
- Human Rights Watch による調査で、工業汚染物質が周辺住民の健康を損なう事例を各国で確認
- Bulgaria、Bosnia and Herzegovina、Türkiyeなどでの石炭火力発電所による大気汚染
- バイデン政権の試算 では、2035年の米国内で 1,200人の死亡・36万件の喘息発作 を防ぐ効果
経済コストと健康被害の扱い
- EPAは撤廃により 企業の規制コスト3億7千万ドル削減 と主張
- 公衆衛生コスト については言及なし
- 2024年1月以降、 健康被害コストを経済評価に含めない方針 へ転換
科学的根拠の否定と規制撤廃の動き
- EPAは2024年基準撤廃時、「 全ての温室効果ガス規制の削除」を提案
- 温室効果ガスが気候変動に影響しない との主張
- 2025年、 2009年の「温室効果ガスは公衆衛生を脅かす」認定 も撤回
気候危機への対応と今後の課題
- トランプ政権 による科学的知見の否定と規制撤廃の加速
- 米国内外で気候危機の影響 が既に顕在化
- EPAは 2024年基準の復活と化石燃料産業規制の強化 が求められる