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米国、発電所の気候汚染に関する制限を撤廃

2026年9月21日原文(text.hrw.org)

概要

  • EPA が2024年の炭素汚染基準を撤廃
  • 石炭・ガス火力発電所の排出規制が大幅緩和
  • 健康・環境への深刻な影響が懸念
  • 経済コスト重視で健康被害を無視
  • 科学的根拠を否定する動きの加速

EPAによる2024年炭素汚染基準の撤廃

  • EPA(米国環境保護庁) が2024年炭素汚染基準を撤廃する発表
  • 石炭・ガス火力発電所による 温室効果ガス排出規制 の大幅緩和
  • 発電所は米国内で 温室効果ガス排出量第2位 の産業
  • 2024年基準では既存石炭火力・新設ガス火力に 90%の炭素回収 または 2039年までの閉鎖 を義務付け
  • 規制により 2047年までに13.8億トンの炭素削減 が見込まれていた

健康と環境への影響

  • 2024年基準は 硫黄酸化物・窒素酸化物・微小粒子状物質 の排出削減にも寄与
  • Human Rights Watch による調査で、工業汚染物質が周辺住民の健康を損なう事例を各国で確認
    • Bulgaria、Bosnia and Herzegovina、Türkiyeなどでの石炭火力発電所による大気汚染
  • バイデン政権の試算 では、2035年の米国内で 1,200人の死亡・36万件の喘息発作 を防ぐ効果

経済コストと健康被害の扱い

  • EPAは撤廃により 企業の規制コスト3億7千万ドル削減 と主張
  • 公衆衛生コスト については言及なし
  • 2024年1月以降、 健康被害コストを経済評価に含めない方針 へ転換

科学的根拠の否定と規制撤廃の動き

  • EPAは2024年基準撤廃時、「 全ての温室効果ガス規制の削除」を提案
  • 温室効果ガスが気候変動に影響しない との主張
  • 2025年、 2009年の「温室効果ガスは公衆衛生を脅かす」認定 も撤回
    • 科学的根拠に基づく連邦規制の法的根拠が失われる

気候危機への対応と今後の課題

  • トランプ政権 による科学的知見の否定と規制撤廃の加速
  • 米国内外で気候危機の影響 が既に顕在化
  • EPAは 2024年基準の復活と化石燃料産業規制の強化 が求められる