アメリカの自己保管施設に関する宗教
概要
- 2019年夏、筆者は コネチカットからカンザスシティ まで車で往復
- 幹線道路を避けた ルートでアメリカ文化を観察
- 道中で セルフストレージ施設 の多さに着目
- アメリカ文化の柱は「教会」と「セルフストレージ」と結論
- セルフストレージ産業の 現状と背景 を紹介
2019年夏のアメリカ横断とセルフストレージ文化
- 2019年夏、筆者は コネチカット州からカンザスシティ まで約3日半かけて車で移動
- 行きも帰りも 高速道路は一切使わず、のんびりとした経路を選択
- ニューヨーク州のレストランで 毎日サンクスギビングディナー提供 の店を訪問
- 19世紀に作られた公園で 死海を模した池 の北端に立つ体験
- イエス・キリスト信仰を宣伝する看板 の近くに多くのセックストイ専門店を発見
- 西部小説家Zane Grey(本名Pearl)の生家を訪問し、彼が 野球選手と歯科医 でもあった事実に驚く
- 旅の大半は 車内で一人きり、アメリカという国について考える時間
- 帰宅後、アメリカ文化を支える二本柱は 「教会」と「セルフストレージ」 だと確信
セルフストレージ産業の現状
- セルフストレージ施設 は、物が多すぎて自宅に置けない人向けの貸倉庫ビジネス
- 2022年のStanley Black & Decker調査によれば、 アメリカの3分の1以上のガレージ が物で埋まり車が入らない状況
- 業界専門家Patrick Lempによると、 1970年代に個人経営から拡大 し、今や投資対象資産に成長
- 世界の90%のセルフストレージ容量 をアメリカが占有
- 州別では テキサス州が最多、ハワイ州が最少
- 都市別では ダラス・フォートワース、ヒューストン、ニューヨーク が上位
- 中小都市も人口比で見ると十分な施設数
- Reno(ネバダ州)では Burning Man参加者向けの専用保管サービス が存在
- Wichita(カンザス州)はかつて “Self-Storage Capital” と呼ばれた実績
- 施設の規模は クローゼットサイズから家一軒分収納可能な大型まで多様
- 大手チェーン(Public Storage、Extra Space Storage、CubeSmartなど)は オフィスビルのような外観 の施設も展開
- Neighbor(Airbnb型ストレージ仲介)CEOによると、 全米のセルフストレージ施設数はStarbucksやMcDonald’sなど大手チェーンの合計より多い
- 年間売上は 400億ドル超
セルフストレージ利用の背景と事例
- 業界では需要の主因を 「4つのD」 (Death, Displacement, Divorce, Downsizing)と呼称
- AI技術者Paul Roossinの事例
- 郊外の家からマンハッタンのアパートへ引越し、 Queensに20×40フィートのストレージを借りる
- 地下鉄でアクセス可能な施設だが、 数年間放置することも多い
- シンセサイザーやピアノ、ハモンドオルガンを保管後、寄付し、 忘れていた持ち物を再発見
- 友人の助けで さらにストレージの整理・縮小 を実施
アメリカ文化におけるセルフストレージの意味
- 物質主義と信仰 がアメリカ文化を支える二大要素
- セルフストレージは 「持ちすぎる社会」 の象徴
- 人生の変化に応じて 物と向き合う必要性 を示す社会現象