概要
- 本記事は「Reasoning prefills on a few open models, v1.1」の内容を日本語で要約
- GPT-5.5 Proによる推論プリフィル実験の再実施
- 複数のオープンモデルにおける回答の重複率を比較
- QwenモデルがGPT-5.5 Proに大きく近づいた点を強調
- モデルごとの詳細なスコアと考察を記載
Reasoning Prefills実験 v1.1の概要
- GPT-5.5 Pro を教師モデルとした推論プリフィル実験
- 各問題について、 ターゲットモデル から2種類の回答を生成
- プリフィルなしの通常回答
- GPT-5.5 Proの推論の最初の1% を埋め込んだ回答
- 回答の冒頭100トークンにおいて、教師の可視回答がどれだけ含まれるかを測定
- スコアは unigram, bigram, trigramの平均リコール値 で算出
- 変化量(Delta)は絶対的なパーセンテージポイントの増減
実験結果(全45問)
- 問題構成 :STEM 15問、非STEM 15問、合成パズル 15問
- モデル別スコア
- DeepSeek V4 Flash:プリフィル前27.30%、プリフィル後26.13%、Delta −1.17pp
- Inkling:プリフィル前19.99%、プリフィル後20.45%、Delta +0.46pp
- Kimi K3:プリフィル前31.11%、プリフィル後35.65%、Delta +4.54pp
- Qwen3.8 A95B:プリフィル前16.79%、プリフィル後34.97%、Delta +18.18pp
Qwenモデルのカテゴリ別分析
- STEM:プリフィル前19.26%、プリフィル後46.24%、Delta +26.99pp
- 非STEM:プリフィル前20.62%、プリフィル後33.42%、Delta +12.80pp
- パズル:プリフィル前10.49%、プリフィル後25.23%、Delta +14.75pp
- 全体:プリフィル前16.79%、プリフィル後34.97%、Delta +18.18pp
考察と示唆
- Qwenモデル は前回の実験でOpus 4.8への近似が小さかったが、今回 GPT-5.5 Pro には+18.18ポイントと大きく近づいた
- 特に合成パズルなど プライベートデータ において顕著
- QwenはOpusではなくGPT系列のモデルから学習した可能性
- Kimi K3 はプリフィルの有無にかかわらず、GPT-5.5 Proとの重複率が最高(31.11%、35.65%)
- ただし、プリフィルによる増加幅は+4.54ポイントにとどまる
まとめ
- プリフィル手法 により、モデルによっては教師モデルの推論への近似度が大きく向上
- 特に Qwenモデル の挙動が他モデルと異なり注目
- 今後のモデル設計や学習データの検証に有用な知見