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CDNを利用している欧州企業の中で、約9割がCloudflareを使用しています

2026年9月8日原文(ciphercue.com)

概要

  • ヨーロッパ企業のCDN利用状況を調査した結果、 Cloudflare が圧倒的シェアを持つことが判明
  • 44,143社中、 89.6% がCloudflareを利用
  • 国別ではオランダが最も依存度が高く、スペイン・アイルランドがやや低め
  • CDN障害 時には大多数のサイトが同時に影響を受けるリスク
  • データの所在や調査手法、ベンダーごとの注意点も解説

ヨーロッパ企業におけるCDN依存状況

  • CDN はウェブサイトの前面に配置され、キャッシュ配信・TLS終端・トラフィックフィルタリング・オリジンへのリクエスト転送などを担当
  • CDN障害 が発生すると、そのCDNを利用する全サイトが同時にダウンするリスク
  • CipherCue の調査対象:ヨーロッパ8カ国、CDN利用が確認できた44,143社
  • うち 39,547社89.6%)がCloudflareを利用
  • 参考値としてW3TechsのデータではCloudflareシェアは 84.1% (2026年7月時点)
  • 対象は「CDNを利用している企業」のみで、CDN非利用企業は含まない

CDNベンダー別シェア(複数ベンダー利用の重複あり)

  • Cloudflare :39,547社
  • Amazon(CloudFront) :3,112社
    • AWSオリジン利用も含まれるため、純粋なCloudFront選択かは不明
  • Fastly :1,299社
    • 純粋なCDNベンダーであり、重複の曖昧さが少ない
  • Akamai :396社
  • 合計は重複カウントのため44,143社を上回る

国別のCloudflare依存率

  • オランダ :7,939社中7,587社( 95.6%
  • イギリス :17,007社中15,846社( 93.2%
  • ポーランド :2,896社中2,682社( 92.6%
  • フランス :4,008社中3,456社( 86.2%
  • イタリア :3,661社中3,126社( 85.4%
  • ドイツ :5,715社中4,650社( 81.4%
  • スペイン :2,001社中1,576社( 78.8%
  • アイルランド :792社中624社( 78.8%
  • イギリスが絶対数で最大、ドイツが大国の中で最も低い依存率

高度な集中によるリスク

  • CDNの導入理由 の一つはレジリエンス(耐障害性)確保
    • しかし大多数が同一ベンダー依存の場合、 障害時の影響範囲が市場全体に拡大
  • 近年のCloudflareグローバル障害事例
    • 2025年11月18日 :Bot Management機能のバグによる大規模障害
    • 2025年12月5日 :React Server Components脆弱性対策時の設定変更による障害
    • 2026年2月20日 :APIバグによりBYOIPプレフィックスが誤って撤回され障害発生
  • いずれもサイバー攻撃ではなく、 内部作業の不具合 が原因
  • FastlyAkamai でもバグは起こるが、利用企業数が少ないため影響範囲は限定的
  • 主要ベンダー依存の集中化がもたらすシステムリスク

CDNは「フロントドア」、データの所在とは別問題

  • CDN はあくまで「入口(フロントドア)」の役割
    • オリジンサーバやデータベースはその背後に存在
  • GDPR やデータレジデンシ問題はオリジン側の所在が本質
    • APIサブドメイン等を調査するとOVHやHetznerが多く見つかる傾向
  • 今回の調査は「障害時に同時ダウンするフロントドアの集中度」を重視

自社サイトのCDNフロント確認方法

  • curl コマンドでレスポンスヘッダーを確認
    • curl -sI https://example.com | grep -i 'server\|cf-ray\|x-served-by\|x-amz-cf-id'
      • cf-ray またはserver: cloudflare:Cloudflare
      • x-served-by にFastlyノード:Fastly
      • x-amz-cf-id :Amazon CloudFront
      • これらがなければCDN非利用の可能性

調査方法と注意点

  • CipherCue 独自観測によるHTTPレスポンス・DNS解析
  • 対象:ドイツ、イギリス、オランダ、ポーランド、フランス、イタリア、スペイン、アイルランドの企業
  • 対象企業は 中小企業寄り で、大手企業の傾向とは異なる可能性
  • CDN利用判定 はレスポンスヘッダーや指紋で行い、非標準設定や隠蔽はカウント漏れの可能性
  • 複数CDN利用企業 は各ベンダーで重複カウント
  • Cloudflareシェア は「CDN利用企業全体に占める割合」で算出
  • Amazon はCloudFront経由のみ検出し、AWSオリジン利用も混在

市場ごとのCDNインフラ調査活用例

  • CipherCue はCDN・ホスティング・メール・DNSインフラを企業単位で追跡
  • ベンダー・国・業種ごとにフィルタリング可能
  • 欧州代替ベンダーへの営業や市場分析に活用可能