概要
- Isar Aerospace が西ヨーロッパ初の軌道到達ロケットを打ち上げ
- 打ち上げ場所は ノルウェーのAndøya Space Center
- 2回目の打ち上げで 軌道投入に成功
- 5基のキューブサット と科学実験を搭載
- 今後の商業展開と技術発展への期待
Isar Aerospace、Spectrumロケットによる歴史的快挙
- Isar Aerospace が2026年9月5日、 Spectrumロケット の2回目の打ち上げを実施
- 打ち上げ場所は ノルウェー北部のAndøya Space Center
- 発射時刻は現地時間午後10時12分(日本時間翌日午前5時12分)
- 打ち上げ約7分後、 地球周回軌道 への投入に成功
- 西ヨーロッパ初の軌道到達ロケット として歴史に名を刻む
- Spectrumの主任エンジニア Nikolaos Perakis が「ヨーロッパの歴史的瞬間」とコメント
初飛行からの課題と改良
- Spectrumの初飛行は2025年3月に実施、「Going Full Spectrum」と命名
- 初回は ベントバルブの不具合 と 姿勢制御の喪失 により失敗
- 2か月以内に徹底的な調査を実施し、原因を特定
- 得られた教訓をもとに設計・運用を改良
- 2回目の打ち上げ「Onward and Upward」は当初2026年1月予定
- 加圧バルブの問題 や 天候不良、 進入船舶、 圧力容器の漏れ などで延期が続く
- 2026年6月15日にもフルードシステムの異常で中止
- 複数の遅延や課題を乗り越え、 エンジニアリングチームの総力 で成功を達成
ペイロードと今後の展望
- 今回の打ち上げで 5基のキューブサット と 非展開型の科学実験 を搭載
- 軌道投入後、上段ステージによる 円軌道化バーン を実施予定
- ペイロードの展開はその後に実施
- 初期軌道は 近地点180km、遠地点500km の楕円軌道
- Spectrumは 最大1,000kg(2,200ポンド) のペイロードを低軌道に投入可能
- ミュンヘン近郊の工場 で年間30機以上の生産体制を整備
- 将来的には 小型・中型衛星市場の主力ロケット としての活躍を目指す
- Petrakis氏「今回の成功は始まりに過ぎない。今後の展開に期待」
ヨーロッパの宇宙開発史における位置付け
- Spectrumは 西ヨーロッパ初の軌道到達ロケット
- これまでヨーロッパ大陸の軌道打ち上げは ロシアのPlesetsk Cosmodrome など東欧・ロシア地域が中心
- ロシアの約25%はヨーロッパに属するが、残りはアジアに分類
執筆者情報
- 記事執筆: Michael Wall (Space.com Spaceflight and Tech Editor)
- 主な担当分野: 有人・無人宇宙飛行、軍事宇宙、系外惑星
- 著書「Out There」など執筆歴多数
- 経歴: Sydney大学で進化生物学Ph.D.取得、 Arizona大学卒業、 UC Santa Cruz科学ライティング修了
- 最新情報は Twitter で発信