概要
- オランダ中央銀行(DNB)が約100億ユーロ相当の金を北米から移転
- 地政学的リスク増大への対応として、金準備の流動性向上を図る
- 金の一部はロンドンのBank of Englandへ移動
- 金の保管割合の分散によるリスクヘッジ
- 米国とイラン間の緊張など世界的な不安定化が背景
オランダ中央銀行、金準備の一部を北米からロンドンへ移転
- オランダ中央銀行(DNB)、米国とカナダの施設から 約86,000キログラムの金 を移転
- 移転先はロンドンのBank of England、流動性確保と危機時の迅速な売却体制構築
- DNBの金準備総量は612.4トン、2025年末で 評価額は721億ユーロ
- 保管割合:ロンドンに32%、Zeistに31%、ニューヨークとオタワに各18.5%
- 2026年3月から8月にかけて 北米からZeistへ27トンの金を物理的に移送
- ニューヨーク保管分59トンを売却し、同量をロンドンで購入
- Zeistからも27トンをロンドンへ移動、国内保有量の増加を回避
地政学的リスクと危機対応体制の強化
- 地政学的な不安定化の高まり を受けて、DNBは 危機対応能力の強化 を推進
- 金準備の市場流動性向上、危機時の迅速な活用を目的
- Bank of Englandの金は世界で最も取引が容易、DNBにとって危機時の即時利用が可能
- 2026年2月末時点でニューヨーク保管分は31.3%、現在は約7.35トンがオタワからも移転済み
金準備の分散とリスク管理
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移転した金の2025年末評価額は101億ユーロ、2026年9月2日15時時点で103.4億ユーロ
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今年初めは ニューヨークに約3割、オタワに2割弱、ロンドンに18%、Zeistに31%
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北米・英国・オランダ間で均等に分散 することで、リスク分散を実現
- ニューヨークに約113,300キログラム
- オタワに同量
- Zeistに約188,600キログラム
- ロンドンに約196,600キログラム
背景となる国際情勢
- 米国とイランの対立激化、世界的な原油価格の上昇要因
- 米国はカナダ・キューバとも緊張関係、ベネズエラ・カラカスでの軍事行動も実施
- 地政学的リスクの高まり が金準備の再配置の背景