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公共トイレはどこに消えたのか?

2026年8月25日原文(daily.jstor.org)

概要

  • 19世紀パリの公衆トイレ「ピソワール」の誕生と社会的背景
  • 公衆衛生・都市設計・社会規範の変化がもたらした影響
  • ピソワールが予期せぬ出会いの場として機能した歴史
  • アメリカにおける公衆トイレと禁酒運動の関係
  • トイレ利用が「購買可能なプライバシー」となった現代への示唆

パリのピソワールと公衆衛生の変遷

  • パリの街角に設置された ピソワール(公衆小便所) の歴史

  • 19世紀半ば、 コレラ流行 を受けて公衆衛生問題として人間の排泄が注目

  • 1850年、公衆での排尿が 法的に禁止 され、代替施設としてピソワールが登場

  • 初期対策として empeche pipi(排尿防止建築) が設置され、鉄のスパイクや特殊な石材で排尿行為を妨害

  • ピソワールは 装飾的な外観最低限のプライバシー を備え、街の景観の一部となった

    • 鉄製の花や貝殻、ライオンの頭部装飾
    • 街灯や広告を兼ね備えたデザイン
    • 利用者のプライバシー確保は 小さな鉄製スクリーン のみ
  • これらの施設は 男性専用 として設計され、女性の利用は想定外

ピソワールの社会的役割と予期せぬ利用

  • ピソワールは 男性同士の出会いの場 としても機能
  • 匿名性や落書きによるコミュニケーション手段の提供
  • 設計者や当局の意図を超えた 市民による空間の再定義
  • 警察や恐喝者による監視や嫌がらせの発生

アメリカの公衆トイレと禁酒運動

  • アメリカ都市部では サルーンが事実上の公衆トイレ として機能
  • 禁酒運動家は 公衆トイレの整備 を禁酒推進の一環として重視
    • サルーン閉鎖後も人々が排泄できる場所の必要性
  • 「コンフォート・ステーション」と呼ばれる 大規模・多機能な公衆トイレ の推進
  • 公共トイレの普及により、 私営トイレの閉鎖 や利用制限が進行
  • 禁酒法施行後、 公衆トイレ建設の停滞と老朽化 が進み、現代都市ではホテルやカフェなど 半公共施設のトイレ に依存

公共空間・プライバシー・社会的インフラの再考

  • トイレ利用が 「購買可能なプライバシー」 と化した現代都市
  • 公共インフラの設計・運用と市民の実際の使い方の 乖離
  • 公共空間の意味を決定するのは 設計者、当局、利用者の相互作用
  • ホスティル・アーキテクチャー(敵対的建築) と「利用を受け入れるインフラ」の思想的違い
    • 前者は人間行動の抑制を前提
    • 後者は行動の受容と社会的便益の最大化を目指す
  • 19世紀公衆トイレ利用者の体験を再構築するには 利用者の日記、新聞記事、警察記録、落書き、広告 など多様な史料が有効

公衆トイレと公共性・私的サービスの境界

  • 公共トイレの歴史は 公共の権利と私的サービスの曖昧な境界 を浮き彫り
  • トイレ利用が 社会的地位や経済力に左右 される現代都市の現実
  • インフラ整備が 予期せぬ社会行動や価値観の変化 をもたらす例としての公衆トイレ

まとめ

  • 公衆トイレの歴史は 都市設計、社会規範、プライバシー、公共性 の変遷を映し出す
  • インフラは 設計者の意図を超えて市民の行動により意味づけられる
  • 公共空間の「所有者」や「利用の権利」について再考を促す事例

Hackerたちの意見

これ、公共の公園でも起こってるみたいだね。俺は国の反対側にある2つの都市に何十年も通ってるんだけど、そこの公共のトイレが全部なくなっちゃった。最初は閉鎖されて、その後建物が取り壊されたんだ。地元の人たちは「新しいのを作るんだろう」と思ってたけど、結局は取り壊されて、代わりのものは一切なかった。

私の住んでるところでは、最初にコロナで「感染防止」の名目で閉鎖されたんだ。もちろん、そのまま再開しなかったけどね。水飲み場も同じ。

最近フランスに行って公共のトイレを使ったんだけど、係員がいて、料金は€0.50だった。トイレにお金を取るのは残念だけど、完全に公共トイレをなくすよりはずっとマシだよね。

これだと、トイレに行きたいのに€0.50が大きな負担になる人たちが、歩道に用を足しちゃうことがほぼ確実になっちゃうよね。

50セントの料金には二つの目的があって、一つは係員の人件費や清掃のためってのは明らかだけど、もう一つはコインを使ってトロリーを解錠するみたいに、悪用を減らす効果もあるんだ。無料のトイレと50セントのトイレを何回か使ってみると、その違い(匂いも含めて)がわかるよ。

ニューヨークの今の状況より、こっちの方が全然いいな。こっちはバーやカフェに入って、何か小さいものを買ってからトイレを使うって感じだから。たまにやるのは、混んでるバーでバーテンダーが気を取られてる隙に入って、友達を探してるフリしてトイレを使って、そっと出てくることかな。

結局、どこかで糞尿があふれることになるから、妥協案としては、ひどい無料公衆トイレと、料金を払うきれいなトイレ(もしくは耐えられる程度のトイレ)を用意するってのもありかも。代わりに社会福祉士や心理療法士、無料の医療を増やすって手もあるけど…。

公共空間の意味を最終的に決めるのは、デザイナーなのか、権威なのか、それとも使う人たちなのか?トイレは公共に開放されているけど、その性質上プライベートな場所なので、社会的な規範を強制するのが難しい。だから、トイレの中では権威はほとんど無意味なんだ。俺はYouTubeのリールを見てたら、ある男性がトイレの個室で「公共トイレパーティー」を開いてるライブ配信を見つけたんだ。彼はトイレットペーパーのロールを全部集めて、それを細かくちぎってコンフェッティにして、音楽を大音量で流しながら空に投げてた。視聴者が数千人いて、スーパーチャットでお金を寄付してる人もいた。ライブ配信の最後まで見なかったけど、彼が片付けたとは思えない。プライベートだけどライブ配信されたコンフェッティパーティーが終わる頃には、もう手遅れだよね。トイレでの望ましくない行動をすべて予測して事前に防ごうとしても(例えば、IVドラッグ使用を防ぐために色付きのライトを使うとか)、どこかで誰かが創造的に悪さをして、オーナーに「公共トイレはない」と言われたフラストレーションを抱えた数人の客が、代わりに払う小さな代償だと決める方法を見つけるんだ。

ただ料金を取ればいいんだよ。1回1ドルで、1日2回掃除に来てもらえば、どんな迷惑行為があっても問題ないはず。汚れは数時間で消えるから。

トイレがないことはこのスレッドで「コモンズの悲劇」と呼ばれてるけど、問題なのは「コモンズ」じゃないんだよね。社会の最悪の10%が、私たちが持てるものを決めてる。コモンズは公共の場でセックスしたり、ドラッグを使ったり、トイレをマナーもなく壊したりしてるわけじゃない。こういうことが起こると、コモンズは被害を受けて、結局は厳しく取り締まる意志がない限り、閉鎖せざるを得なくなるんだ。

このトレンドに合ういい言葉を探してみたけど、最適なのは「逸脱の定義を下げる」かな。「社会が破壊的な行動に対して許容される基準を下げる傾向」を指すんだ。まるで行動のオーバートンウィンドウが下に広がっていくみたいだね。

誰が問題を引き起こしているかについてはその通りだけど、「コモンズ」は人々を指しているわけじゃなくて、共有資源を指してるんだよね。だから公園がコモンズになる。外部性が内部化されてないせいでプラスチックゴミで汚染されると、それがコモンズの悲劇になるんだ。

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