概要
0.mk の旧データベースから 2009~2014年のリンク 約65万件を復元し、2026年にリンク先の生存調査を実施。 77%近くのリンク が既に読み込み不能となっていたことを確認。 Macedonia中心の小規模コミュニティ のネット活動の記録として貴重。 大手プラットフォームは生存率が高く、個人ブログやローカルニュースは消失が目立つ。 AIの進化により サービス復活が実現した経緯も紹介。
0.mk復元とリンク生存率調査
- 0.mk は2009年にMacedonia初のURL短縮サービスとして誕生
- 2009~2014年 の 657,958件 のリンクとクリック数を含むバックアップデータを2026年に発見・復元
- 657,607件 を「2015年以前のリンク」として再登録し、全リンク先を2026年8月にクローリング
- 655,178件 がクロール可能リンク(不正・内部・認証・ポリシーブロック除外後)
- 生存率調査結果
- 51.24% :接続不能(DNS/タイムアウト/TLSエラー)
- 25.44% :HTTPエラー(4xx/5xx)
- 23.32% :読み込み成功(2xx/3xx)
- 読み込み成功の中にも「ログイン壁」「広告ドメイン」「コンテンツ消失」など実質的な消滅が多数
リンクとURLの重複・ユニークURLの実態
- リンク件数 と 実際のURL数 は異なり、複数の短縮リンクが同一URLを指すケース多数
- 494,781件 のユニークURL(うち492,620件がクロール可能)
- ユニークURL単位でも 21.3%のみ読み込み可能 (78.7%は消失)
- ネットワーク層での失敗が 55.0%、HTTPエラーが 23.7%
- 最多HTTPエラーは 404 (76,403件)、 403/429 も多く自動化ブロックの可能性
年ごとのリンク生成と特徴
- 年別リンク数推移
- 2009年 :3,668件
- 2010年 :20,283件
- 2011年 :103,053件(うち83,398件は単一バッチで特定ドメイン向け)
- 2012年 :23,148件
- 2013年 :224,931件
- 2014年 :282,524件
- 2026年 :404件(再開後の新規)
- 2011年の異常値は一括投稿によるもので、除外すると他年と同水準
- 2013~2014年 の大半は匿名リンクで、ユーザー成長曲線とは一致しない
サバイバルしたドメインと消えたローカルWeb
- YouTube, Wikipedia, Google など大手は生存率が高い
- 個人ブログ、フォーラム、ローカルニュース、写真ホスティング などは消失が顕著
- Facebook photo CDN, Google Code, PureVolume, Rapidshare, Megaupload, Picasa など当時の主要サービスも多くが消失またはリダイレクトのみ
Macedoniaのウェブ記録としての価値
- A1 Television や Utrinski Vesnik, Dnevnik, Vest など現存しない地域メディアへのリンク多数
- ローカルニュース の多くは現在インターネットアーカイブ以外で読めない
- 短縮リンク自体が ニュースルームより長命 だった事例
0.mkリンクの小さな物語
-
最初の短縮リンクは WordPressブログのCSS (クリック2回)
-
2日目に localhost へのリンク(クリック2回、自己マシンへリダイレクト)
-
最短URL(0.mk/1)は thelongestlistofthelongeststuffatthelongestdomainnameatlonglast.com へ(現存せず)
-
最長URLは 38,753文字 のCodePenテストリンク
-
bit.ly, TinyURL, goo.gl など他の短縮サービスへのリンクも4,478件
- goo.gl は2025年終了、リンクの中継切れが発生
-
0.mk/7 は17年後も google.com へ正常リダイレクト、クリック数95,999回超
サービス復活の背景とAIの役割
- 2014年時点で 収益不足・スパム対策負担増大 によりサービス終了
- 2026年、 AIの発展 により
- 開発、スパム検出、悪用対応、サポート、監視の自動化が可能に
- 世界300都市以上のエッジマシンで再稼働を実現
- 詳細な技術背景は別途公開
調査方法
- 2015年以前の全復元リンク を対象にクロール
- 最大5回までリダイレクトを追跡し、失敗時は別ネットワークから再試行
- HTTP 2xx/3xxを「読み込み成功」と判定
- ローカル/危険アドレスにはアクセスせず、エラーは個別に集計