概要
- Parametron は1954年、 後藤英一 によって東京大学で発明
- 日本初の大学製ストアドプログラムコンピュータ PC-1 に4,200個使用
- 低コスト ・高安定性で日本の初期コンピュータ開発を牽引
- 産業界・学術界へ多大な影響、 後藤 は国内外で受賞
- 記念プレートは東京大学理学部1号館 サイエンスギャラリー に設置
パラメトロン技術の発明と意義
- パラメトロン は、 フェライトコア とパラメトリック発振の原理を用いた論理素子
- 1954年、後藤英一が東京大学理学部大学院在学中に発明
- 当時主流の 真空管 や初期トランジスタに比べ、 高い安定性 と 低コスト を実現
- 真空管は寿命が短く、トランジスタは高価かつ不安定だったため、パラメトロンが最適解となった
- フェライトコアは1個5円と非常に安価で、真空管(1,000円)やトランジスタ(8,000円)と比べコスト面で圧倒的優位
PC-1パラメトロンコンピュータの開発
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1957年、後藤英一主導で PC-1 開発、1958年3月26日運用開始
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4,200個のパラメトロンを搭載、日本初の大学製ストアドプログラム方式コンピュータ
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当時のトランジスタ式を凌ぐ 高い信頼性 ・ 低消費電力 ・ 部品点数の少なさ を実現
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キャリーセレクト方式 による高速演算回路、1959年には割り込み機能も実装
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PC-1は多くの科学研究に利用され、日本のコンピュータ産業・学術界に大きな影響
- 参考文献やPC-1の詳細は、2008年開催「パラメトロン記念講演」資料(和田英一)に記載
パラメトロン技術と後藤英一の功績
- パラメトロンの 安価・保守不要・安定動作 が産業界に評価され、商用計算機・電卓にも採用
- 一部機種は700台以上販売されるなど、実用化が進む
- 真空管の短寿命・トランジスタの高価格・不安定性という時代背景の中で、パラメトロンが重要な役割を果たす
- 1959年 朝日賞、1961年 IRE Browder J. Thompson Memorial Prize を受賞
- 米国特許も取得し、国際的にも技術の影響を拡大
歴史的背景とパラメトロンの構造
- 1950年代、日本では計算機の主要素である真空管・トランジスタが高価で、大学の予算では大量導入が困難
- フェライトコアは安価かつ安定しており、パラメトロン素子の材料として最適
- パラメトロンは2つのドーナツ型フェライトコアに逆方向で巻線し、パラメトリック励振現象を利用して論理動作を実現
- 1素子あたり3個のコア・1個のコンデンサ・1個の抵抗で構成
- 真空管回路と比較しても圧倒的なコスト・信頼性の優位性
記念プレート設置場所と保護状況
- 東京大学理学部1号館1階「 サイエンスギャラリー」壁面に設置
- 科学関連展示が多数あり、来訪者はセキュリティチェックなしで見学可能
- サイエンスギャラリーの詳細は公式Webサイト参照
結論
- パラメトロンは日本の戦後コンピュータ産業を根本から支え、後藤英一の業績は国内外で高く評価
- 後藤の名前をIEEE Milestoneに記載することは、計算機史への貢献を称える上で極めて意義深い