概要
- ClickHouse Labs 設立とリーダー就任の発表
- Carnegie Mellon University での研究経験とClickHouseとの関係
- ClickHouse Labs の目的と活動方針
- PostgreSQLチーム との連携およびAI分野への挑戦
- 業界研究組織 としてのインパクトを目指す姿勢
ClickHouse Labs設立の経緯と背景
- 2013年より Carnegie Mellon University コンピュータサイエンス学科の教授として活動
- モダンな DBMS内部構造の科学的理解 を追求
- 業界・学術界の新しいDBMSを常にウォッチし、実装を分析
- 2016年6月の ClickHouseオープンソース発表 時から注目
- 当時のClickHouseは、 C++実装 や SIMDによるベクトル化クエリ実行 など、商用DBMS並みの先進機能を持つ点で驚きを感じた
- 以降、ClickHouseの開発を継続的にフォローし、学術研究にも活用
- 2020年のパンデミック時には ClickHouseシャツ を着てリモート講義を実施
ClickHouse Labsの使命と活動方針
- ClickHouse共同創業者 から新研究組織設立の招待を受け、参画を決意
- 世界有数のエンジニアリングチームと 次世代データベース技術の共同開発 を目指す
- ClickHouse Labs は「アイデアを投げるだけ」の孤立した組織ではなく、エンジニア・顧客・業界パートナーと密に連携
- ClickHouseの最先端維持 に向けた新技術の開発・普及
- PostgreSQLチーム とも連携し、マネージドサービスのパフォーマンス・信頼性向上を支援
- ClickHouseとPostgreSQLの異なるワークロード特性を活かし、広範なDB問題の研究基盤を構築
目標と業界研究組織としての展望
- 科学的価値のある研究 と、その成果をユーザーに役立つ技術へと還元
- IBM Research や Microsoft Research のような業界研究組織の伝統継承
- 基礎科学の進展、商用製品への影響、次世代研究者の育成を同時に実現
- ClickHouseは既に 詳細な技術記事や論文(例:2024 VLDB論文) を多数公開
- これらは自身の授業教材としても活用
- ClickHouseエンジニアチームが検討済みだが未検証のアイデアや最適化案の 実装・検証の加速 が直近の優先課題
今後の研究テーマとAI時代への挑戦
- ClickHouseやPostgreSQLがAI・エージェント技術とどう関わるか の探求
- DBMSがエージェントをどうサポートすべきか
- エージェントがDBMS開発をどう自動化・最適化できるか
- 新しい ハードウェア・アルゴリズム・データ構造・実行戦略・DBMS構築手法 の模索
- これらの課題に即答はできないが、 ClickHouseの堅牢なリレーショナルモデル が今後の進化に有利であると確信
ClickHouse Labsへの思い
- データベースシステム構築と人材育成 にキャリアを費やした経験
- ClickHouse Labs を通じて、両者を同時に推進する組織の創出を目指す