概要
DeepSeekシリーズは、2024年から2026年にかけて継続的にアップデートされ、特にエージェント能力やコード生成性能が大幅に強化された。 APIの呼び出し方法やモデル指定方法は一貫しており、既存ユーザーへの互換性も維持。 各バージョンごとにベンチマークスコアや新機能、最適化内容が詳細に公開されている。 最新のDeepSeek-V4-Flashでは、内部・外部ベンチマークで大幅な性能向上を記録。 旧モデル名やAPIエンドポイントの移行・廃止情報も明示されている。
DeepSeek-V4-Flash 公開ベータリリース(2026-07-31)
- DeepSeek-V4-Flash API が正式に パブリックベータ として公開
- API呼び出し方法は従来通り、model名を deepseek-v4-flash に設定するだけで利用可能
- エージェント能力が大幅強化、ベンチマークスコアは V4-Pro-Previewを大きく上回る
- Terminal Bench 2.1: 82.7
- NL2Repo: 54.2
- Cybergym: 76.7
- DeepSWE: 54.4
- Toolathlon verified: 70.3
- Agent Last Exam: 25.2
- Automation Bench (Public): 25.1
- DSBench-FullStack: 68.7 (社内フルスタック開発テスト)
- DSBench-Hard: 59.6 (社内難問コーディングエージェントテスト)
- Code Agent系ベンチマークはDeepSeek Harness minimal modeで測定
- max effort、topp=0.95、temperature=1.0で実施
- Responses API形式をネイティブサポート、 Codex向けに最適化
- モデルアーキテクチャ・サイズはPreview版と同じ、再ポストトレーニングのみ実施
- V4-Pro API、APP/WEBモデルは未変更、今後正式リリース予定
DeepSeek-V4シリーズ API対応(2026-04-24)
- DeepSeek-V4-Pro および V4-Flash が OpenAI ChatCompletions/Anthropicインターフェース両対応
- base_urlは変更なし、modelパラメータを deepseek-v4-pro または deepseek-v4-flash に設定
- 旧モデル名(deepseek-chat, deepseek-reasoner)は3ヶ月後廃止予定(2026-07-24)
- 現在はdeepseek-v4-flashのnon-thinking/thinking modeへリダイレクト
- 詳細は 公式ドキュメント参照
DeepSeek-V3.2および派生モデルのアップデート
- deepseek-chat と deepseek-reasoner は DeepSeek-V3.2、 V3.2-Exp、 V3.1-Terminus、 V3.1 へ段階的にアップグレード
- non-thinking mode と thinking mode でモデル名を使い分け
- V3.2-Speciale は一時的なエンドポイントで提供、2025年12月15日まで利用可能
- V3.1-Terminus以降 は言語一貫性やエージェント能力を最適化
- V3.1 ではハイブリッド推論構造を採用し、推論効率とツール使用能力を向上
DeepSeek-R1-0528(2025-05-28)
- deepseek-reasoner が DeepSeek-R1-0528 へアップグレード
- 複雑な推論タスクでのトークン消費増
- AIME 2025: 87.5, GPQA: 81.0, LCB_v6: 73.3, Aider: 71.6 と大幅なベンチマーク向上
- フロントエンド生成の見た目改善
- ハルシネーション大幅抑制
- JSON出力・Function Calling対応強化
DeepSeek-V3-0324(2025-03-24)
- deepseek-chat が DeepSeek-V3-0324 へアップグレード
- MMLU-Pro: 81.2, GPQA: 68.4, AIME: 59.4, LiveCodeBench: 49.2
- コード生成精度とフロントエンド生成の美観向上
- 中国語ライティング能力強化
- 多ターン対話、翻訳、レター作成、検索機能の最適化
- Function Callingの精度向上
DeepSeek-V3/V2.5/V2シリーズの展開
- deepseek-chat と deepseek-coder は DeepSeek V2.5 に統合・アップグレード
- HumanEval: 89%, LiveCodeBench: 41%
- ArenaHard勝率: 76.3%, AlpacaEval 2.0 LC: 50.52%
- DeepSeek-V2-0628 で推論・コーディング・数学能力が大幅向上
- HumanEval Pass@1: 84.76%, MATH ACC@1: 71.02%, BBH: 83.40%
- DeepSeek-Coder-V2-0614 は GPT-4-Turbo-0409 相当のコーディング能力を実現
API機能・技術面の進化
- 2024-08-02: ディスクキャッシュ技術導入 でAPIコスト削減
- 2024-07-25: /chat/completions 新機能追加(JSON Mode, Function Calling, Prefix Completion, 8K max_tokens) /completions に FIM Completion ベータ追加
- 2024-05-17: DeepSeek-V2-0517 で命令追従精度・JSON出力精度が大幅向上
- IFEval Prompt-Level: 77.6%
- JSONパース率: 97%
- 2024-06-28: deepseek-chat のロールプレイ能力大幅強化
モデル指定・API移行情報
- API呼び出しは一貫してmodelパラメータ指定のみ
- 旧モデル名(deepseek-chat, deepseek-reasoner)は新バージョンへ段階的に移行・廃止
- 詳細なAPI仕様や設定は公式ドキュメント参照
このまとめはDeepSeek各バージョンの主な進化点・ベンチマーク結果・API仕様変更点を網羅的に整理したものです。