概要
TurboFieldfareは、Apple Silicon Mac(8GB RAM含む)上でGemma 4 26B-A4Bモデルを約2GBのRAMで動作可能にするSwift+Metal製ランタイム モデル全体(14.3GB)をRAMに読み込まず、必要なエキスパートのみSSDからストリーミング Macアプリ・CLI・OpenAI互換サーバを提供 独自のキャッシュ・ストリーミング・Metal最適化による高速化 実験・ベンチマーク・導入方法・仕組みも丁寧にドキュメント化
TurboFieldfare:Apple Silicon Mac向けGemma 4 26B-A4B推論エンジン
- TurboFieldfare は、 Gemma 4 26B-A4B モデルを 約2GBのRAM で動作させるために開発された Swift+Metal製のカスタム推論エンジン
- Apple Silicon Mac (M1/M2/M3/M4シリーズ、8GB RAMモデルも含む)で動作
- モデル全体(約 14.3GB)をRAMに展開せず、 1.35GBのコア部分+FP16 KVキャッシュ のみ常駐
- 各トークンごとに必要な エキスパートのみSSDからストリーミング し、RAM消費を抑制
- CLI、ネイティブMacアプリ、OpenAI互換ローカルサーバ を提供
主な特徴
- モデル固有設計 (MLXやllama.cppのラッパーではない独自実装)
- 4-bit量子化済みGemma 4 26B-A4B (Instruction-tuned)をサポート
- Metal最適化カーネル による高速推論
- SSDバックエンドのエキスパートキャッシュ でRAM負荷を最小化
- Swiftパッケージ として、アプリ・CLI・サーバなど6製品を同梱
動作要件
- Apple Silicon Mac (8GB RAM以上、推奨M2以降)
- macOS 26+Metal 4+Swift 6.2 以上
- 14.3GB以上の空きストレージ
- インターネット接続 (初回モデルダウンロード時のみ)
- arm64専用 (Intel Macや古いmacOS/Metalは非対応)
インストールと実行手順
- リポジトリをクローン し、Swiftでビルド
git clone https://github.com/drumih/turbo-fieldfare.git cd turbo-fieldfare swift build -c release .build/release/TurboFieldfareMac - 初回起動でモデル(約15GB)をHugging FaceからストリーミングDL&再パック
- .gturbo形式 で約14.3GBに圧縮保存、検証済みでのみ利用可能
- アプリ起動後 :「Download」でモデル取得、「Load Model」で読み込み、プロンプト入力後「Generate」で生成開始
推論速度・性能
- 8GB M2 MacBook Air :5.1〜6.3 tok/s
- 24GB M5 Pro :31〜35 tok/s
- 実測値は参考値 (プロンプト長、生成長、キャッシュ状態、ハードウェアで変動)
CLI・サーバ・その他機能
- CLI :.gturboモデルを直接利用し、命令チャットや生テキスト生成が可能
- JSON形式のメッセージ で命令チャット
- 生プロンプト渡し にも対応
- 生成オプション (max-context, temperature, top-k, top-p, seed等)を細かく指定可能
- OpenAI互換ローカルサーバ :
- http://127.0.0.1:8080/v1 でChat Completions API提供
- ストリーミング・ツールコール・プロンプト再利用 等に対応
- 認証・TLSなし (ローカル利用前提)
- テストスイート・ベンチマークガイド も同梱
技術的仕組み
- 各トランスフォーマ層 でMetalがアテンション・ルーター計算を担当
- CPU はルーター出力からエキスパートIDを選択し、LFUキャッシュを管理
- SSDからエキスパート部分を並列preadで読み込み、GPUが共有部分を並列実行
- プロンプトプリフィル は128トークン単位で分割し、エキスパートの重複利用を最適化
- 推論時は1トークンずつストリーミング生成
- インストーラも分割ダウンロード&即時再パック で一時ストレージ消費を最小化
- .gturbo形式 でモデル格納、マニフェストとハッシュ検証で整合性担保
現状の範囲・今後の展望
- テキスト生成専用 (画像・音声・動画非対応、ツール呼び出しはOpenAIサーバ経由のみ)
- iPhone/iPad対応・さらなるMacでのベンチマーク も計画中
- 実験記録・技術解説・ベンチマーク を詳細に公開
ライセンス・注意事項
- Apache License 2.0 (ソース・ドキュメント)
- モデル重みは付属せず、Hugging Faceから個別DL
- Google非公式・独立研究プロジェクト
- ライセンス・サードパーティ通知はTHIRD_PARTY_NOTICES.md参照
補足・作者について
- 作者:Andrey Mikhaylov (iOS/Metalエンジニア、画像・動画・オンデバイスAI専門)
- プロジェクト名の由来や実験記録 はGitHubに詳細掲載
- フィードバック歓迎
参考リンク
- TurboFieldfare GitHubリポジトリ
- Gemma 4 26B-A4Bモデル(Hugging Face)
- Maarten Grootendorst's A Visual Guide to Gemma 4
導入・実行の要点まとめ
- Mac 1台で大規模LLMを実用的に動かしたい場合の最適解
- ストレージ負荷を最小限に、RAM 2GBでも26Bモデルが動作
- Swift/Metalによる高効率設計と豊富な実験・検証記録
- CLI/GUI/サーバまでワンストップで利用可能