概要
- SBCLの新バージョンは通常毎月末にリリース
- 最新バージョンや過去のリリース情報はSourceforgeで確認可能
- 各バージョンごとに新機能・修正・最適化・ドキュメント改善が記載
- ARM64やAVX512など新しいプラットフォームや命令セットへの対応強化
- ドキュメントやエラーハンドリングの改善も継続的に実施
SBCLリリースサイクルとバージョン管理
- SBCL (Steel Bank Common Lisp)は、通常 毎月末 に新バージョンをリリース
- 最新バージョンは SourceforgeのFile List で確認可能
- 各リリースの新機能・修正内容は公式リリースノートで詳細に記載
- バージョン番号は 2.6.7 などの形式で管理
バージョン2.6.7(2026-07-28)主な変更点
- SB-MANUAL という新しいcontribモジュール追加
- セクション定義のdocstringにSBCLマニュアルを格納し、インタラクティブに閲覧可能
- SlimeのM-. や MGL-PAX でのブラウズに対応
- 外部サイト fixnum.com でPDFやHTML、Markdown形式のマニュアル提供
- DOCUMENTATION が DOC-TYPE DECLARATION をサポート
- SB-SIMD が ARM64 に対応、 AVX512命令 もX86-64でサポート
- SIMD命令 のARM64/X86-64追加対応
- SAP-REF-N のARM64での誤コンパイル修正
- INTEGER-LENGTH をMIPS/LoongArchのプリミティブ型でループ無し実装
- READ 時のREAD-SUPPRESS Tで不要な警告を出さないよう修正
- CONCATENATE の条件付き非シーケンス引数での型エラー修正
- (EQL <complex>) 型が型システムで数値扱いされるよう修正
- LOG 関数でNaN入力時の処理改善
- MULTIPLE-VALUE-CALL の誤コンパイル修正
- 定数複素数 をローカル関数に渡す際の最適化
- UTF-8変換 にSIMDルーチンを活用
- COUNT のキーワード引数対応範囲拡大
- SB-ALIEN:DEREF の冗長命令削除
- コンパイラのスパースセット 実装のパフォーマンス改善
- ドキュメント の誤字・レイアウト修正
- SB-MANUAL:@FOREIGN-FUNCTION-INTERFACE で配列が行優先であることを明記
- docstring がMarkdownサブセット準拠に
- 宣言用の個別インデックス 追加
バージョン2.6.6(2026-06-28)主な変更点
- FDEFINITION が SYMBOL-FUNCTION 同様、最外層ラッパーを返すよう変更
- C文字列 の:EXTERNAL-FORMAT :ASCIIが非安全コードでバイト単位コピーに
- PowerPC ELFv2 でのビルド修正
- macOS 27 ARM64 でのstatic spaceアドレス移動
- SB-THREAD:BARRIER のARM64向け最適化
- MULTIPLE-VALUE-LIST のARM64でのコンパイラクラッシュ修正
- TRACE で戻り値が印字不可の場合でも失敗しない
- COERCE の型導出精度向上
- AREF/ELT の戻り値型推論精度向上
- UTF-8 C文字列 のエンコード/デコード高速化
- (length (intersection a b)) で中間リストを生成しない
- SB-INTROSPECT セクション追加、docstringやコメント改善
- ユーザーマニュアル の誤字・レイアウト修正
バージョン2.6.5(2026-05-29)主な変更点
- 未初期化スロットアクセス 時のシグナルがTYPE-ERRORでなくなる
- リストを集合として扱う関数 の戻り値順序が任意に
- PPC64/FreeBSD で浮動小数点状態操作をサポート
- ARM64 での命令エミュレーション改善
- musl Cライブラリ でのビルド復活
- AVX2 でのSB-SIMDシフト命令修正
- alien callback 定義ソースがSB-INTROSPECTで検索可能に
- シンボル再起動 のパッケージ検索が非ローカルexitを実行
- TYPEP の大規模数値型でのコンパイル速度向上
- fill-pointer=1の任意長文字列 が文字指定子として認識
- ADD-PACKAGE-LOCAL-NICKNAME のKEEP-OLD再起動動作修正
- EXPORT でシンボル衝突時のTAKE-NEW再起動が新シンボルのshadowing-importを実行
- SB-EVAL インタプリタの構文チェック強化
- コンパイラのクロスリファレンスデータ の多重エントリ対応
- TYPE-ERROR のDATUMがEXPECTED-TYPEでないケース増加
- コードウォーカー がPROGNボディでスタック未使用に
- INTERSECTION/UNION でハッシュテーブル活用による高速化
バージョン2.6.4(2026-04-29)主な変更点
- DEFSETF が既存関数名使用時にSTYLE-WARNINGを出力
- SB-EXT:PROCESS-KILL の:PTY-PROCESS-GROUPオプション削除
- DEFSTRUCTの:INITIAL-OFFSET でNILが非許容に
- 32bit Linux struct timeval の64bit time_t対応
- main関数がweak symbol として定義
- Windows でRUN-PROGRAMの空引数エスケープ対応
- termios構造体 でI/O速度フィールド追加、OpenBSDクラッシュ修正
- コンパイラの無限ループ 修正
- FTYPE宣言済関数 でNULLと明示的型キーワード引数の混合防止
- 未使用結果処理 や MAKE-ARRAYの無効次元 でのコンパイラエラー修正
- linkage-table alienエントリ名 がbase-stringであることを保証
- CHECK-TYPE展開 で内部オブジェクトを含めないよう修正
- alien構造体値渡し で誤ったメモリアクセスを防止
- EQUALP→EQUAL変換 で定数ドットリスト対応
- 標準関数の型チェック 強化
- LIST/APPEND/NCONC* で主値のみ返す
- パス名パターン のエスケープ処理修正
- 関数名ハッシュセット の衝突頻度低減
- select() で全ファイルディスクリプタ対応
- REPLACE最適化 がキーワード引数指定時にも適用
- CONCATENATE でリスト→ベクタ結合高速化
- ROUND の整数処理コンパクト化
- TRUNCATE でLemire, Kaser, Kurz変換を64bit x86で実装
バージョン2.6.3(2026-03-29)主な変更点
- (MAKE-ARRAY X :ELEMENT-TYPE 'UNDEFINED) でエラーを通知
- ppcのdisassembler でMFLR/ISEL命令対応
- Lisp Return Addressオブジェクト がPPC, SPARC, MIPS, ARMで不要に
- embedcore-sbclビルド でinitファイル依存性削除
- x86-64 でADCX/ADOX命令サポート
- PPC64 で戻り値数のフラグ通知により関数呼び出し高速化
- x86-64 でFFIのint128引数対応
- OpenIndiana/Haiku x86-64 でのビルド修正
- ガベージコレクタの安定性向上
このように、SBCLは毎月着実な機能追加・最適化・バグ修正・プラットフォーム対応拡大・ドキュメント改善を重ねている。最新情報や詳細は公式リリースノートを参照。