概要
- Decathlon がドイツで新しい決済手段 Wero を導入
- Wero は欧州銀行連合の EPI によるリアルタイム口座間決済
- コスト削減 や ロイヤルティ強化 を狙う戦略的導入
- 実店舗展開 は2026年以降を予定
- EPI は普及促進のため顧客インセンティブも実施
DecathlonによるWero導入の背景と意義
- Decathlon がドイツの公式サイトで Wero 決済を2024年7月20日に導入
- Wero は European Payments Initiative (EPI) が開発した欧州独自の決済スキーム
- Wero は銀行間で直接決済をリアルタイム処理、顧客の銀行アプリで生体認証
- カード番号 を店舗に渡さず、セキュリティ向上
- EPI には18の株主機関と50以上の加盟メンバーが参加
- 2025年8月 に4300万人、 2026年7月 には5600万人の利用者目標
- ドイツでの登録者は130万人から180万人へ拡大見込み
WeroのメリットとDecathlonの狙い
- Lidl, Rossmann, Hornbach などもWero導入を計画
- Decathlon は自社の会員プログラムと連携し、「本当の付加価値」を強調
- Wero を単なる決済手段でなく、 ロイヤルティ強化ツール として活用
- VisaやMastercard のカードネットワーク手数料(1~2%)を回避し、 利益率向上
- オンライン だけでなく、 ドイツ国内約110店舗 への導入も技術的に準備中
- EPI との共同キャンペーンで、Wero利用者に10ユーロバウチャーを提供(費用はEPI負担)
EPIとWeroの課題・展望
- EPI が顧客インセンティブを自ら負担するのは、普及の初期課題を示唆
- 決済ネットワーク は加盟店と利用者の同時拡大が不可欠
- Wero は現時点で実店舗のPOS機能が未対応、2026~2027年に実装予定
- EPI 監督委員会のJoachim Schmalzl氏も「欧州主権型決済システム」への道のりの困難を認める
- Decathlon の早期導入が、 処理コスト削減・ロイヤルティ統合・米系ネットワーク依存軽減 の実証テストとなる可能性