概要
- 1995年、Appleの「QuickdrawGX」グラフィックスエンジニアとして入社した体験談
- 68KからPowerPCへの移行に伴うColor Pickerの移植と新規開発
- 複数のカラーピッカー(HSV, HTML, Crayonなど)の独自実装
- イースターエッグとして詩を仕込んだが、著作権問題で危機一髪
- その後もAppleで20年以上勤務し、新人への教訓となったエピソード
1995年Apple入社と初期の苦悩
- 1995年10月、Apple にグラフィックスエンジニアとして入社
- 当時は「 Apple危機説」が飛び交う時期
- QuickdrawGX プロジェクトへの配属
- カンザスからカリフォルニア への引越し体験
- Appleのエンジニア達の 高度な技術力 に圧倒される日々
QuickdrawGXからColorSyncチームへ
- QuickdrawGXプロジェクトの崩壊 後、ColorSyncチームに異動
- Color Picker(カラーピッカー) のPowerPC対応が新たなミッション
- 既存の 68Kアセンブリコード をC言語に書き直す作業
- PowerPCの高速性 により、アセンブリ不要となる
カラーピッカーの独自開発
- HSL/RGBカラーピッカーの コールバック処理 理解のため、独自実装を決意
- HSVカラーピッカー を新規開発
- アーティスト視点でHSVの方が直感的と判断
- HTMLカラーピッカー も開発
- RGB値を16進数で表示し、Webデザイナー向けに配慮
- クレヨンピッカー も実装
- 60色のクレヨン、色の直感的選択を重視
- Crayola商標 やデザインの権利調査も実施
- CMYKカラーピッカー も追加
- 印刷業界ユーザーへの対応
Appleのエンジニア文化
- エンジニア主導 で機能追加が進む社風
- 自分が欲しいものを作る姿勢
- マーケティングやデザイナーの指示なしで出荷決定
イースターエッグと著作権問題
- イースターエッグ としてT.S. Eliotの詩をリソース名に仕込む
- 公開されない隠し要素と考えたが、 著作権リスク を見落とす
- OSリリース直前に 詩の引用が発覚 し、問題化
- マネージャーと上司から厳重注意
- 「 CDの焼き直しコスト」など現実的な被害も指摘される
- 幸いリリース前に発覚し、 解雇は免れる
教訓とその後
- 以降、 著作権や企業リスク への理解を深める
- 新人エンジニアへの 反面教師的存在 に
- Appleで20年以上勤務 し続けることに成功
新人エンジニアへのアドバイス
- 独自性や遊び心 は大切だが、 企業のルールやリスク も理解必須
- チームや上司への相談 を怠らない姿勢
- 自分の失敗から学び、 次世代へ知見を伝える 重要性