概要
- 12,750本のarXiv論文を分析し、約3分の1が機械生成と判定
- ChatGPT登場以降、機械生成と判定される論文が急増
- 検出器の誤検出率は0.4%に調整し、信頼性を確保
- 分野による差が大きく、数学分野は特に低い値
- 検出器の限界や注意点も明確に説明
arXiv論文における機械生成テキストの割合調査
- 12,750本の arXiv論文 を対象とした大規模調査
- 2021〜2022年 の論文を人間執筆の基準(コントロール)として利用
- ChatGPT登場以降、機械生成と判定される論文の割合が急増
- 検出器 は学術論文向けに調整され、 誤検出率0.4% に設定
- 各論文の 本文全体 をスコア化、要旨のみでは信号が弱いことを確認
- 結果は ブートストラップ95%信頼区間 付きで報告
分野別の機械生成判定率
- コンピューターサイエンス :65.0%(2026年最新値)
- 定量生物学 :56.3%
- 電気工学・システム :51.3%
- 経済学・金融 :47.0%
- 応用物理学 :34.0%
- 統計学 :31.3%
- 凝縮系物理 :24.0%
- 高エネルギー物理 :14.0%
- 天体物理学 :10.7%
- 数学 :0.7%
- 数学分野は特に低いが、検出器の感度の問題も指摘
調査方法と設計
- 2023年1月〜2026年7月 の各分野から月25本程度をサンプリング
- 2021〜2022年 の8ヶ月をコントロール期間として設定
- PDFバージョン1 のみを使用し、後の修正版による影響を排除
- 検出器の閾値 は、コントロール期間で0.4%がフラグされるように設定
検出器・調査の限界
- コントロールサンプルの少なさ :各分野200本、全体で2,000本
- 分野ごとの誤検出率 は粗い推定に留まる
- 数学分野 :記号や証明構造が多く、検出器の訓練分布外となりやすい
- 低スコアは 低いAI利用 か 検出器の盲点 のどちらかであり、判別困難
- 検出器のカバレッジ :生成AIモデルの種類やプロンプトにより感度が異なる
- 実際のAI利用率は 計測値以上 である可能性が高い
- 検出結果は著者の特定や断定ではない
- 機械的な特徴を持つ文章の割合を示すのみ
- 軽度のAI支援編集も含まれる
検出器の利用案内
- 誰でも無料 でarXiv論文や自身のテキストに対して検出器を試用可能
- 営利目的なし、簡単に利用できる検出ツールとして提供