概要
- コンサルタント としての経験から、問題対応の多様なパターンを観察
- 問題解決以外にも、 問題の押し付け・保存・新規創出 の3つの反応を解説
- 各反応が組織内でどのように現れるかを具体例と共に説明
- 問題の本質や関係者の動機を把握する重要性を強調
- 問題への対応姿勢がコンサルタントにとって不可欠なスキルであることを論述
コンサルタントが目にする「問題」とその対応
- コンサルタント への依頼は、問題が深刻化し自力解決が困難になった段階で発生
- 問題への対応は単なる「解決」だけでなく、 押し付け・保存・新規創出 の3パターンが存在
- 各対応について、善悪の絶対的評価は困難
問題の押し付け(Pushing problems around)
- 現場主導の改善活動 でよく見られる現象
- 一部を改善することで、別の場所に 問題を転嫁 する事例
- 中規模・大規模組織での「ローカル最適化」の典型例
- 個人を責めず、上位マネジメントの インセンティブ設計やシステム全体 を見直す必要性
問題の保存(Preserving problems)
- Clay Shirkyの言葉:「 組織は自らが解決する問題を保存しようとする」
- Kevin Kellyによる「 Shirky Principle」の紹介
- 複雑な組織や業界は、自らの存在意義となる問題を 無意識に温存 する傾向
- 問題解決で 損をする人 が誰かを見極め、計画に組み込む重要性
- Neil Postmanの問い:「 この問題を解決することで新たに生まれる問題は何か?」
- Jerry Weinbergの指摘:「 一番の問題を解消すると、次の問題が昇格する」
問題の新規創出(Promoting new problems)
- 問題を解決する過程で、 新たな問題 が発生する現象
- 問題発見能力はコンサルタントの 最大の資産 であり、同時に職業病
- 問題を完全に解決しきる幻想を捨てることの重要性
- 問題を「 無視できる能力」と「 解決できる能力」の両立がより良い人生につながる
実践的アプローチ
- 問題の見える化のために、 全員で合意できる図解 を作成する手法
- 問題の本質を共有し、 本当に解決すべき課題 を選定するプロセス
問題対応の本質とコンサルタントの心得
- 問題は 次々と現れる ため、「解決の終わり」を期待しない姿勢が重要
- 問題の種類・関係者・動機を多角的に把握する能力
- 「 解決する力」と「 必要に応じて無視する力」のバランス
- 問題解決を目指すだけでなく、 組織や人の行動原理 に目を向ける視点
- 問題の全体像を可視化し、 優先順位付け と 合意形成 を重視