概要
- 欧州7カ国の19,450社ウェブサイトを対象に主要インフラベンダーを調査
- 米国本社のベンダーが多くの国で最大シェアを占有
- Cloudflareが全市場で最大のインターネット向けインフラベンダー
- 調査は「ベンダー帰属」であり、物理的なデータセンターの位置は問わない
- 結果は政策・調達・市場分析の基礎情報として重要
欧州企業ウェブサイトのインフラベンダーシェア調査
- 対象: 欧州7カ国(UK, NL, IT, ES, FR, DE, PL) の 19,450社 ウェブサイト
- 調査内容:apexおよびwwwレコードのDNS解決による 主要インフラベンダー特定
- US本社ベンダーのシェア
- UK:67.5%
- NL:53.6%
- IT:48.4%
- ES:44.6%
- FR:44.2%
- DE:31.0%
- PL:18.8%
- UKとNL では米国ベンダーが過半数、 IT, ES, FR では最大クラスタ
- DE, PL は国内ホスティング企業が強い傾向
- ドイツ: Hetzner, IONOS, STRATO, Mittwald
- ポーランド: Home.pl, NetArt, ATMAN, Beyond
Cloudflareの圧倒的存在感
- 全7カ国で Cloudflare が最大シェアの インターネット向けインフラベンダー
- Cloudflareシェア
- UK:31.6%
- NL:36.8%
- IT:28.2%
- ES:23.1%
- FR:28.2%
- DE:17.9%
- PL:15.2%
- Amazon が多くの市場で2番手
- Google, Microsoft, Fastly, Akamai, Squarespace も一定数観測
調査手法と範囲
- CipherCue の hosting_attribution データ利用
- DNSのA/AAAAレコードを解決し、 AS番号 でベンダー特定
- CDNやプロキシの場合、 インターネット向けレイヤーのベンダー を判別
- 対象は apexドメインとwwwサブドメイン のみ
- サブドメインやSaaSエンドポイントは除外
- 観測期間: 2026-04-28~2026-06-29
- ベンダー分類は AS operator名 によるキーワードマッチ
この調査で分かること・分からないこと
- 分かること
- 企業のウェブサイトが どのベンダーに依存しているか (インターネット向けレイヤー)
- 市場における 米国本社ベンダーの浸透度
- 分からないこと
- 物理的な データセンターの場所
- CDN/プロキシ背後の オリジンホスティングプロバイダー
- EUサブプロセッサー契約 や データプレーン分離
- 管理・制御プレーン の地域分布やテナンシーモデル
政策・調達・市場への示唆
- ICTサプライチェーン や 第三国リスク 議論の出発点
- 「どのクラウドリージョンか」よりも前に 現状のベンダー依存度 把握が重要
- 欧州ベンダーにとっては 市場地図、政策担当者には ベースレート、調達担当者には インベントリ課題
補足事項
- 「US-headquartered」は ベンダー登記国 であり、IPの所在地ではない
- 「Other / regional」には欧州ホスティング企業や国内ISP、国際ベンダーも含む
- 各国の企業登録情報を基に国籍を判定
- 成功したapex解決がない企業や、国情報がない企業は対象外
今後の展望
- 本調査は ウェブサイトのインターネット向けレイヤー のみ対象
- メールセキュリティ、IAM、EDR、SIEM、DNS、エンドポイント管理 などは別途分析予定
- 欧州企業が USインフラを使うべきか否か の判断材料ではなく、 事実の可視化 が目的