概要
reMarkable Paper Proで動作する「The Diary」アプリの導入・利用方法解説。 ペンで書いた文字が消えてAIが返答を手書き風に表示。 画面の光やキーボードなし、紙とインクの体験重視。 導入手順、動作原理、設定方法を詳細に説明。 注意事項やライセンス情報も網羅。
The Diaryとは
- reMarkable Paper Pro 専用の手書きAI日記アプリ
- ペンで書いた文字が 一度消え、AIが手書き風に返答を生成
- 画面の光やキーボード、チャットUIなし の直感的操作
- デモで話題となった体験をそのまま再現
導入前の準備
- reMarkable Paper Pro (ferrari, aarch64, OS 3.26–3.27)本体
- 開発者モード を有効化し、 launcher をインストール
- 簡単セットアップには remagic を利用
- remagicが開発者モード設定と必要な導入を一括実行
- 既に xovi + AppLoad 導入済みの場合はカタログやバンドルからインストール可能
インストール方法
- remagic利用(最も簡単)
- remagic install riddle # チェックサム検証済みダウンロード
- remagic config riddle # 設定フォーム(ブラウザ/QRコード対応)
- AppLoadで「Reload」→「The Diary」を選択
- プリビルドバンドル利用
- 最新リリースからriddle-<version>.zipをダウンロード・解凍
- タブレットへscpで転送
- oracle.env.exampleをコピーし、 RIDDLE_OPENAI_KEY を設定
- AppLoadで「Reload」→「The Diary」を選択
- 注意事項
- root権限で動作、ベンダーUI停止(takeover mode)、e-inkエンジン直接制御
- 他モデルやOSバージョンでは動作保証外、自己責任
- SSHアクセス維持が緊急時の復旧手段
動作の仕組み
- ペン入力(生evdev, 4096段階圧力) を直接取得
- 書いた内容を PNG化 し、 oracle(LLMプロセス) へ送信
- AIが 手書き風フォント(Dancing Script) で返答を生成、アニメーション表示
- 二種類の表示バックエンド
- qtfb:AppLoad内でウィンドウ表示
- quill:完全takeover、最小レイテンシで即時インク描画
ジェスチャーと操作
- ペンで書いて 休める とAIが返信
- マーカー反転で 消しゴム
- 大きな「?」で ガイド呼び出し
- 五本指タップ でアプリ終了
- 電源ボタンで「The diary sleeps.」表示→サスペンド
Oracle(AI応答エンジン)
- 手書きPNG を読み取り、 LLM が返信生成
- 2つのバックエンド選択可
- A: OpenAI互換API(推奨)
- APIキーを設定するだけで利用可能
- OpenAI, OpenRouter, Groq, Gemini等対応
- oracle.envでAPI情報やモデル指定
- riddle --oracle-test path/to/handwriting.pngで動作確認
- B: pi(高速経路)
- pi --mode rpcを常駐させて利用
- RIDDLE_OPENAI_KEY未設定時に自動選択
- A: OpenAI互換API(推奨)
ビルドとカスタマイズ
- 2種類のビルド
- Windowed(AppLoad/qtfb):xovi + AppLoad必須、簡単導入
- Takeover(quill):reMarkable SDK toolchainとlibqsgepaper.soが必要
- dist/riddle/が完成バンドル、所定ディレクトリにコピーまたはremagic publishで公開
- AppLoad経由で起動、システムd単位で管理・自動復旧
フォントとライセンス
- Dancing Script (SIL OFL 1.1)を採用
- 本リポジトリ内は MITライセンス
- ベンダーライブラリ(libqsgepaper.so, Qt)は別途自身の端末・SDKから取得
まとめ・注意事項
- 純正UIを停止し、root権限でe-ink制御 するためリスクあり
- SSHによる復旧手段 を必ず確保
- reMarkable ASとは無関係の有志プロジェクト
- 導入・利用は自己責任 で実施