概要
- 21年間の実務経験 を持つ筆者が、 Coursera経由で学士号 を取得した体験記
- 仕事と両立しながら3年9ヶ月 で学位を修了
- 自己学習・認定資格・RPL 活用でコストと期間を最適化
- 学習内容・課題・学生コミュニティ の魅力と課題を詳細に紹介
- 海外就労や自己成長 のための学位取得の意義を考察
社会人がCourseraでコンピュータサイエンス学士号を取得した記録
- 2022年9月、Courseraの広告 をきっかけに衝動的に学士号取得に申し込み
- 高卒・21年のITキャリア (14年はソフトウェア開発者・MLE)を経て学位取得を決意
- 自己学習歴 :MCP、MCSA、A+などの認定資格、MOOCs(CS50, Andrew Ng, fastai)、書籍、Kaggleでスキル習得
- オーストラリアでは実務経験が重視 される傾向、しかし海外就労には学位が必須となる場合も
- 学習意欲・知識ギャップの解消、Zettelkasten Methodの実践、将来の選択肢拡大が動機
学位プログラムの特徴
- 100%オンライン受講 :Coursera上で講義視聴、課題提出、フォーラム利用
- University of London Worldwide運営、Goldsmithsが課題・試験を採点
- Insperaによるリモート試験監督、コロナ前は現地センター受験だった歴史
- Coursera利用経験と生活スタイルに合致 した点が決め手、他校比較は未実施
入学条件とパフォーマンスベース入学
- 高校卒業資格が基本要件
- Performance-Based Admission(PBA) :2科目(プログラミング入門+数学)合格で本入学
- PBA科目も最終成績に反映 され、プログラム適性を事前に確認可能
費用
- 1科目£823(約A$1,600)、最終プロジェクトはダブルカウント
- 総費用は£14,666〜£21,829 (国・履修ペースで変動)、筆者は約£17,000(A$33,000)
- 一部科目はCoursera認定証で代替 しコスト削減
- 職務関連の自己教育費は税控除対象 (オーストラリアATO基準)
学習負荷・進め方
- オンラインだからといって簡単ではない、ベテランでも課題・試験は難易度高
- 1セッション最大4科目履修可能、6年以内修了が条件
- 筆者は平均3科目/セッション、最終的に4科目同時履修も経験
- 中間・期末前は自由時間のほとんどを学位取得に投入
- 後半モジュールほど負荷増大、4時起きで試験→仕事→夜間課題という生活も
認定資格(Recognition of Prior Learning, RPL)の活用
- 他機関での履修や特定Coursera認定証で科目免除可能
- Google IT Support/IBM Data Science/IBM AI Engineering の認定証で3科目を代替
- これにより1セッション分の期間短縮に成功
- 認定資格の対象は随時変更されるため最新情報の確認が必要
カリキュラムとプロジェクト
- 一般的なCS学士レベルの内容 :数学は工学系より少なめ、実践的な課題が多い
- 印象的なプロジェクト例 :
- オーディオビジュアライザー
- JavaScriptゲーム(プールシミュレーション等)
- JUCEで作るDJシミュレーター
- 進化的アルゴリズム(Karl Sims風)
- 信号処理演習
- Webデータスクレイピングと分析
- 最終プロジェクト :Apple Silicon上で動作する乳がん検出マモグラフィ分類器
- 履修ルート詳細 :各セッションごとの科目・認定証の組み合わせを明示
学生コミュニティと学習環境
- Coursera経由でSlackワークスペースに招待、公式サポートは薄くカオスな雰囲気
- 自主的に運営する学生・卒業生・トロールも混在、独自の文化形成
- 世界中から多様なバックグラウンドの学生が参加
- ウクライナ戦時下で学位取得した学生
- 自力でWeb開発を学びスタジオ運営し学費を稼ぐ学生
- 教員としてフルタイム勤務・2度の出産・修士号取得と並行してBSc修了した学生
- ウガンダ難民キャンプからソーラーパネルとモバイルデータで学んだDjango氏など
- 困難な状況でも学ぶ仲間の存在が大きな励み
課題点・不満点
- 最大の不満は成績発表の遅さ :3ヶ月かかり、フィードバックが次の課題に活かせない
- 不合格時の再試験もタイミングが悪く、最大1年待つことも
- グループ課題も不満の声が多い
このように、 社会人・実務経験者がオンラインで学士号を取得する現実的なプロセス と、 その実利・困難・コミュニティの価値 を具体的に体験した記録。 自己成長・キャリア・人生設計 の観点からも学びの意義を再認識できる内容。