概要
- Linux 7.1 リリースと共にAsahi Linuxプロジェクトの最新進捗報告
- macOS 27での ブート問題 とその解決策
- SMCファームウェア更新 によるバッテリードライバ問題の修正
- M3シリーズ への各種ハードウェアサポート拡大
- AVDファームウェア独自実装 によるビデオデコード対応の進展
Linux 7.1進捗レポート
- Linux 7.1 のリリースとAsahi Linuxの新機能・修正内容
- M3シリーズ 向けのサポート進捗
- Apple固有のバグ への対応状況
Master Boot Recordの復活とmacOS 27のブート問題
- Asahi Linux のブート選択肢は、実際のOSパーティションではなく、Appleのツールが「有効」と認識する APFSコンテナ に依存
- Asahi Installer は2.5GBのAPFSコンテナを作成し、Appleのブートローダーを利用可能に
- macOS 27 Golden Gate Developer Beta以降、 Linuxのブートオプションが消失 する問題を確認
- ディスク内容自体は消失せず、macOS 26のツールでは依然ブート可能
- 原因は APFSのブート可能フラグ の扱い変更
- このフラグを手動設定することで、macOS 27のブートピッカーに再表示可能
- 新規インストール では自動設定、既存インストール向け修正モードも追加
- Linux上で修正できるツール も開発中、テスターを募集中
SMCファームウェア更新によるバッテリー管理問題
- macOS 27で SMCファームウェア が全周辺機器向けに更新
- SMCのバッテリー管理インターフェースが 32bit整数から1バイトに変更
- 旧ドライバはこれに対応できず、誤って 緊急シャットダウン を実施
- カーネル7.0.12以降 で両方のABIに対応し問題修正済み
ベータ版インストールの注意喚起
- 開発者向けベータ は安定運用には不向き
- グローバルファームウェア更新は 恒久的 でDFUリストア以外で戻せない
- テスト用マシンで十分な検証を実施中、 一般ユーザーはインストール非推奨
ハードウェア設計の継続性とM3サポート
- Appleは SoCやIC設計を頻繁に変更しない 方針
- I2Sコントローラ や NCO、アンプICはM1から変更なし
- M3シリーズ でのスピーカー・ヘッドホンジャックサポートはDeviceTree追加で対応
- CPU周波数切替 や big.LITTLEスケジューリング も既存ドライバ流用で実装
- SMCのハードウェアセンサーもDeviceTree変更のみで対応可能
- PCIe, WiFi, Bluetooth, NVMe, キーボード, トラックパッド など主要ドライバも動作
- Asahi Installer対応は今後の課題、進捗は急速
独自AVDファームウェア開発とビデオデコード
- Appleの多くのハードウェアは RTKitベースのファームウェア を利用
- AVD(Apple Video Decoder) は独自仕様で、SoCごとにファームウェアバイナリや設定が異なる
- XNUカーネルは CM3コア にAVDファームウェアをロード
- 独自ファームウェア のロードが可能であり、Linuxドライバから直接デコーダ制御が可能
- QEMU等のエミュレータでAVDファームウェア解析
- 新規コントリビューターsofusが V4L2用ドライバ を開発、4K 10bit AVCデコードに成功
- 将来的に VP9, HEVC, AV1 等のサポートも予定
- ファームウェアはシンプルかつステートレス設計、将来的なAPI拡張も視野
m1n1の大型リリース
- m1n1 v1.6.0 リリース、Stage2ビルドにRust必須化
- GPU初期化処理 をm1n1に移動、カーネルドライバの複雑性削減
- 今後のLinuxカーネル向けGPUドライバも m1n1依存 へ移行予定