概要
- フィンランドの図書館は本の貸出数だけでなく、社会機能への貢献で評価される傾向
- Oodi図書館などの公共スペースは多様な市民活動の場として活用
- 図書館は民主主義や社会的包摂の重要なインフラ
- 多様な物品やサービスの貸出と市民参加の促進
- 図書館は信頼される公共サービスとして高く評価
フィンランドの図書館:社会機能の中心
- Oodi図書館 はヘルシンキ中心部に位置し、開館前から多くの市民が列を作る人気施設
- 学生は窓際で勉強、親子連れはプレイエリアで読書、編み物グループや音楽録音など多様な活動
- カフェでは フィンランド語会話クラス や、入口付近ではバスケットボールの貸出も実施
- 図書館の役割は「本を貸す」だけでなく、 社会的包摂や市民の居場所 の提供
- 北欧やカナダの研究でも、図書館が社会の機能を支える重要な存在として評価
図書館のサービスと文化
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フィンランドには人口560万人に対し 700以上の図書館 が存在
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貸出品は本だけでなく、 ポッドキャストスタジオ、3Dプリンター、スポーツ用品、プールパス など多岐にわたる
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会議室や作業スペース は予約制で無料利用可能、ボードゲームやコンソールゲームも人気
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物品の共有文化は農村時代からの実用主義に根ざし、都市部の小住宅事情にも適応
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例:年1回しか使わないミシンを購入せず、税金で運営される図書館で無料利用
- Oulu市のSaari図書館でも、ミシンや3Dプリンター、レーザーカッターなどを活用
- 退職教員は合唱団用の楽譜印刷、若者はジーンズの裾上げ、学生はTシャツ作成
図書館と民主主義
- 図書館は 身分や収入に関係なく誰でも利用できる公共空間
- フィンランド図書館法では、 民主主義・表現の自由・市民参加 の促進が明記
- 公共図書館への投資額は2025年で約3億7,100万ユーロ、1人あたり65.78ユーロ
- イギリスやアメリカと比較しても高水準
- 図書館は オンライン行政手続きや履歴書作成支援 など実生活のサポートも実施
- 研究では、図書館は 社会的包摂インフラ として機能し、投資額以上の価値を生み出す
図書館の信頼と社会的意義
- 図書館は 政府機関への信頼が低下傾向にある中でも高い信頼を維持
- 他の公共施設と異なり、消費を強いられず「ただ存在できる」場所
- 市民と政治家をつなぐイベントや討論会も開催し、 政治参加の場 としても機能
- 年次評価で図書館は最も価値ある公共サービスとしてトップ評価
図書館と個人の人生
- 議員Nasima Razmyarは、 難民として来日後初の図書館カード を所有した経験を「平等の象徴」と語る
- 図書館は子どもたちに「自分の居場所」と感じさせる場所
- 地域の図書館が 福祉システムの縮図 として機能
世界への示唆
- フィンランドモデルは、図書館が 社会的包摂・民主主義・市民参加 を支える重要なインフラであることを示唆
- 図書館の価値は「貸出数」だけでなく、 社会全体の機能やウェルビーイングへの貢献 にある