概要
- atproto にはMastodonのような「インスタンス」は存在しない
- インスタンス概念はMastodon特有のものであり、atprotoではホスティングとアプリが分離
- atprotoはRSSやGoogle Readerのような集約モデルを採用
- ユーザーはホスティングやアプリを自由に選択・変更可能
- インスタンス数ではなく「分散化の質」が本質
atprotoとインスタンスの誤解
- Hacker News などで頻出する「Blueskyのインスタンスはどこ?」という質問はカテゴリエラー
- Mastodon的な「インスタンス」はatprotoには存在しない
- インスタンスは「ホスティング+アプリ」が一体化したMastodon特有の仕組み
RSSとGoogle Readerのモデル
- RSS時代 は各自が自分のブログを持ち、Google ReaderやFeedlyなどのアプリが投稿を集約
- ホスティング(ブログ)と集約(リーダーアプリ)は完全に分離
- 投稿はアプリ内に「存在」せず、アプリはあくまで外部の集合体を投影する役割
- この分離モデルがatprotoの思想の根底
中央集権型SNSの問題点
- Facebookなどは「全員が同じ箱(プラットフォーム)」に閉じ込められる構造
- アプリとホスティングが一体化し、広告やネットワーク効果による中央集権化
- 分散化ニーズの高まり
Mastodonのインスタンス構造
- Mastodonでは各コミュニティが独自の「インスタンス(小国)」を運営
- ユーザーはどのインスタンスに所属するかを選択し、その管理者を信頼する必要
- 異なるインスタンス間では「連合(フェデレーション)」によって投稿を転送
- インスタンス間の分断、管理者同士の対立、インスタンス停止時のアイデンティティ消失などの課題
- インスタンス間通信のスケール問題(O(n²))
atprotoのモデル
- atprotoは「ホスティング」と「アプリ」をネットワークレベルで分離
- 各ユーザーのデータは独立したホスティングに存在し、複数のアプリがそれを集約
- RSS+Google Readerの構造をSNS全体に応用
- ホスティングの切り替えや自分自身での運用も容易
- 新しいアプリの開発や利用も自由
Blueskyとインスタンス数について
- Blueskyやatprotoには「インスタンス」という概念自体が存在しない
- Mastodonのような「インスタンス数」で分散化を測るのは誤り
- atprotoでは「ホスティング」と「アプリ」が独立しており、ユーザーは自由に選択・移動可能
- 複数のアプリやホスティングが同時に存在し、ユーザーが主導で分散化を実現
分散化の本質と自由度
- atprotoでは「ホスティングの移動」や「新規アプリの開発・利用」が分散化の本質
- Mastodonのような「箱を増やす」分散化とは異なる
- アプリはBlogosphereのリーダーのように「全体の投影」として機能
- 必要に応じて独自のホスティングやキャッシュ、リレーインフラも構築可能
結論:インスタンス脳からの解放
- Mastodon的な「インスタンス数=分散化」という発想はatprotoには当てはまらない
- 本当に重要なのは「ユーザーが自由にホスティングやアプリを選べること」
- ホスティングとアプリの分離が分散SNSの健全な発展の鍵
- RSSやGoogle Reader のように、データはアプリの外に置き、アプリはそれを集約するだけの存在
- atprotoの分散化は「多様な選択肢」と「自由度の高さ」にこそ価値