概要
- Renault Group は、磁石やレアアースを使わない電動モーター技術のパイオニア。
- 電動車市場の約 90% が磁石付きモーターを採用する中、独自技術で差別化。
- Renaultは EESM(電磁励磁同期モーター) を量産化し、レアアース依存を回避。
- Cléon工場 で全電動モーターを生産、2027年には次世代型も製造予定。
- 中国のレアアース独占状況を踏まえ、戦略的に磁石不使用モーターを推進。
Renault Groupの電動モーター技術の歴史と特徴
- Renault Group は、磁石やレアアースを使わない 電動モーター技術 の先駆者。
- 電動車市場の 約90% は磁石付きモーター(永久磁石同期モーター)を採用。
- Renaultは EESM(電磁励磁同期モーター) を2012年から量産化、レアアース不使用。
- モーターの主な種類
- 永久磁石同期モーター(PMSM) :現在の主流。高効率・省スペースだがレアアース使用。
- 非同期モーター(ASM/IM) :効率は低め、主に前輪補助用として使用。
- 電磁励磁同期モーター(EESM) :やや大きいが高効率、レアアース不要。
Renault Groupの電動モーターラインナップ
- 2011年 :Renault Kangoo Z.E.に初代EESM搭載(型番5A、57〜100kW出力)。
- 2012年 :Renault ZoeにEESM搭載。
- 2020年 :Twingo Electricに最終進化型(型番5AL、60kW)。
- 2021年 :第2世代EESM(型番6A)生産開始。
- Renault Megane E-Tech electric(型番6AM、最大160kW、小型・軽量・高出力)。
- Scenic E-Tech electric、Alpine A290にも搭載。
- 2024年10月 :Renault 5 E-Tech electric(型番6AK、110kW)発売。
- Renault 4 E-Tech electricにも同型モーター採用(2025年3月受注開始)。
- 2025年9月 :Alpine A390が新型ツインモーター搭載で登場。
- 前輪に6AM、後輪に新ツインモーター、合計約345kW(約470馬力)。
2027年登場予定の次世代EESM
- E7A型 第3世代EESMモーターを開発中。
- 仕様
- 出力200kW(約270馬力)
- トルク400Nm
- 従来比30%小型化、オールインワンアーキテクチャ
- 炭素インパクト30%削減
- 効率約92%
- 800V高電圧化 で充電時間短縮(従来は400V)
レアアース不使用の戦略的重要性
- 永久磁石 ではなく 巻線ローター を採用し、レアアース依存回避。
- レアアースの供給は 中国がほぼ独占 (軽希土類85%、重希土類100%)。
- 中国は原材料よりも高付加価値製品(永久磁石)や国内市場を優先。
- 世界の電動車生産でも中国がリード、レアアース供給リスクが高まる状況。
Cléon工場の役割
- Cléon工場 は2015年からRenault Groupの電動パワートレインを生産。
- Renault Zoe、Twingo ZE、Kangoo ZE、Master ZEに対応。
- Megane E-Tech electric、Scenic E-Tech electric、Alpine A290、Renault 5/4 E-Tech electricなども製造。
- 2027年以降 は次世代200kWモーターも生産予定。