グーグル、xAIデータセンターでのコンピュート能力のためにスペースXに月額9億2000万ドルを支払う
概要
- SpaceXとGoogleがAIコンピュート能力提供で大型契約締結
- 月額9億2,000万ドル規模、2029年6月まで継続見込み
- SpaceXはIPO直前でAI事業強化をアピール
- GoogleはGemini Enterprise需要増対応のため契約
- 双方が過去にもクラウド分野で協業歴あり
SpaceXとGoogleのAIインフラ契約の概要
- SpaceX と Google がAIコンピュート能力提供で契約締結
- 月額 9億2,000万ドル、契約期間は 2024年10月~2029年6月
- Nvidia製GPU約11万台 とCPU、メモリ等をSpaceXのデータセンターで運用
- 2024年9月までは 段階的に提供能力を増強、料金は一部割引適用
- 2026年9月30日までに必要GPU数を提供できなければ
- Google側が即時契約解除 または 減額での継続 を選択可能
- 2025年以降は 90日前通知で双方契約解除可能
- Google Cloud広報によると
- Gemini Enterprise などAIプラットフォーム需要急増への対応策
- Gemini Enterpriseは2024年10月に発表された大企業向けAIサブスクリプション
SpaceXのAI戦略とIPO前後の動向
- SpaceXは2024年2月にElon MuskのAI企業 xAI と合併
- 合併後の評価額は 1.25兆ドル
- 直近ではAnthropicともデータセンター利用契約を締結
- SpaceXのAI部門
- 2024年第1四半期の 資本支出101億ドル、うち 77億ドルがAI関連
- AI事業の四半期営業損失は 25億ドル、収益は 8億1,800万ドル
- IPO直前のアピールとして
- AIインフラ事業の成長 とデータセンター投資の回収を強調
- SpaceXはIPOで 1.75兆ドル超の評価額 を目指す
AI市場での競争とリスク
- SpaceXのAI部門(SpaceXAI)は
- OpenAI、Anthropic、Google、Meta、Microsoftと競合
- Grok (xAIのチャットボット)は市場シェア拡大に苦戦
- Grokが ディープフェイクポルノ 生成問題で訴訟・調査対象
- 2024年3月、xAIから人材流出
- Grokの再構築を発表
- Cursor というAIコーディングスタートアップの 600億ドルでの買収オプション を獲得
GoogleのAI投資拡大と資金調達
- Google(Alphabet)は AI投資を大幅増額
- 2024年の資本支出見通しを 1,800~1,900億ドル に上方修正
- Berkshire Hathaway からの 100億ドル投資 含めて 850億ドルの株式売却計画
- 顧客需要の急増に対応するため
- インフラリース市場にも本格参入
- CoreWeaveやNebiusなど新興クラウド企業(ネオクラウド)とも競争
過去のGoogleとSpaceXの協業歴
- 5年前には GoogleがSpaceX向けにクラウド・ネットワーク提供
- Starlink衛星インターネットサービスの地上局をGoogleデータセンターに設置
- 当時はGoogleがAWSやAzureに対抗する戦略の一環
- Google Cloud CEOのThomas Kurianが「ネットワーク品質と分布が評価された」とコメント
今後の見通し
- SpaceXはAIインフラの 柔軟な割当・収益化戦略 を強調
- 今後も 第三者との大型契約 や AI事業の多角化 が進む見込み
- GoogleとSpaceXはクラウド・AI・通信分野で 競争と協業の両立 が続く展開