概要
- anti-NMDA受容体脳炎 という自己免疫疾患の診断体験
- 症状の進行と診断までの経緯
- 早期治療と現在の回復状況
- サポートしてくれた家族・職場・医療チームへの感謝
- 今後の展望と読者へのメッセージ
anti-NMDA受容体脳炎の診断体験
- anti-NMDA受容体脳炎 は自己免疫疾患で、通常は有益な抗体が脳を攻撃し炎症を引き起こす疾患
- 最初はインフルエンザ様症状(動悸、寝汗、悪寒、不眠)が現れ、咳や鼻水はなし
- 強い不安感やパニック発作など、人生で初めての精神症状を経験
- 明確な心理的・生物学的な原因が見当たらず、症状の原因が分からない恐怖
- 数週間かけて顎の慢性的な痛みやバランス障害が進行
- 運動神経が良かったにも関わらず、息子が投げたボールすら受け取れない状態に悪化
- 精神症状はさらに悪化し、希死念慮や幻覚・妄想などの精神病症状を発症
- バランス障害と精神症状のため転倒し頭部を負傷、自宅での安全確保が困難に
診断までの道のり
- 最初の救急外来では身体的な問題は見つからず、精神科病棟への入院を勧められる
- anti-NMDA受容体脳炎 はしばしば不安障害や統合失調症と誤診されやすい病気
- 精神科病棟から神経内科への紹介が困難で、医療システムの課題を痛感
- 医師の知人の助けでBostonのBrigham and Women’s Hospitalの神経内科へ転院
- MRI、腰椎穿刺、EEGなどの検査を実施し、脳内に病変を確認
- 診断確定には脳脊髄液中の抗体検査が必要で、結果判明まで数週間を要する
治療と回復
- 診断前から IVIG(免疫グロブリン静注) と メチルプレドニゾロン による治療を開始
- 治療開始後、徐々に症状が改善し始めるも、完全回復には至らず
- 現在はステロイド薬の漸減中、精神症状のための薬も減薬中
- CIELO臨床試験 に参加し、satralizumabの有効性を検証中
- 自己免疫疾患に完治はないが、 anti-NMDA受容体脳炎 の予後は良好
- 早期発見・治療が奏功し、現在は期待以上の回復を実感
病気の社会的な側面
- 歴史的には悪魔憑きなどの説明がなされていた可能性も指摘
- 周囲の人々も異常に気づいており、現代医学の重要性を再認識
- Susannah Cahalan著『Brain on Fire』や映画化作品で同様の体験が描かれている
- 私の場合、発作や緊張病はなかったが、精神症状は類似
感謝と今後
- 妻 Kaitlyn Brady への深い感謝
- 神経疾患の可能性を信じて戦い続け、家族・医療・家庭全てを支えた存在
- 職場の Charlie Marsh への感謝
- 医療休職への理解とサポート、理想的な対応
- 友人・家族・医療チームの支えが回復の大きな力
- 数ヶ月間の活動低下の理由説明と、復帰への意欲表明
- 1年後の業界や自分自身の成長を楽しみにしていること
- 健康と日常を取り戻せた喜びと、読者への感謝の気持ち
Happy hacking.