概要
- WhisperPad は指の痛みから生まれたMac用音声入力アプリ
- Appleのガイドライン問題で App Store版と直販版 の2バージョンに分割
- App Store版 はクリップボード経由、 直販版 は自動ペースト機能搭載
- アプリ開発・配布の過程で 技術的な知見と学び を獲得
- どちらのバージョンも 実用的な選択肢 として提供中
WhisperPadを作った理由
- 2024年秋、指の関節痛 が悪化し、長時間のタイピングが困難に
- ビデオゲームや10年のIT業界経験 による蓄積された負担
- 人間とコンピュータのインタラクションに関心、 大学院進学を検討
- 最大の不安は 手の痛みで作業スピードが落ちること
- 既存の音声入力は 修正のたびに手を使う必要があり非効率
- WhisperPad はMacのメニューバーに常駐し、ショートカットで音声入力・即時テキスト化
- ローカル処理のみ でプライバシーを守り、手の動作を最小限に
Appleによるリジェクトと対応
- App Storeのガイドライン2.4.5 違反でアップデートがリジェクト
- WhisperPadは アクセシビリティAPI を利用し他アプリへテキスト自動挿入
- 以前は同じ仕様で承認されていたが、今回は却下
- Appleの内蔵音声入力は 精度不足と修正の手間 が課題
- 市場調査はせず、 自分で作る方針 で開発を継続
- ユーザーからの要望を受けて 有料化、しかし再度リジェクト
- アクセシビリティ用途であることを訴え て再審査を依頼、しかし再度却下
バージョン分割の決断
- App Storeのルールに準拠 したバージョンと、 直販によるフル機能版 の2系統に分割
- App Store版は クリップボード経由でCommand-Vによる貼り付け が必要
- 手の動作を減らす設計思想 からは妥協だが、App Storeでの発見性を優先
- 直販版は カーソル位置へ自動ペースト を実現
- Appleのガイドライン が曖昧で、独自解釈が必要だった点
直販版リリースと技術的課題
- App Store外での配布 には、決済・アップデート・ライセンス管理の構築が必要
- 決済は Paddle、アップデートは Sparkle、ライセンスは自前サーバーで管理
- App Store用と直販用でビルドターゲットを分岐 し、運用体制を整備
- 直販版リリースのための 技術習得と運用コスト
得られた学びと今後
- 障害が新たな成長の機会 となり、開発・運用の幅が拡大
- Appleの規約 には納得できる理由もあるが、柔軟な対応が重要
- 「 従うか諦めるか」ではなく、「 場所ごとに最適な形で提供」する選択肢
- 二つのバージョン で異なるユーザー層に対応可能
WhisperPadの入手方法と連絡先
- Mac App Store版 :月120分まで無料、追加は有料
- 直販版(自動ペースト機能付き) :mitmllc.com/whisperpad で提供
- 開発者: Rene Zelaya
- 連絡先: contact@mitmllc.com