概要
- 20年前のMacデスクトップ体験と現在の比較
- macOS Leopardの「Spaces」グリッド機能への懐古
- Lion以降のMission Controlの不満点
- GridLionアプリ開発の経緯と課題
- ソフトウェア販売や権限取得の現状
かつてのMacデスクトップ体験と「Spaces」グリッドへの懐古
- 20年前、 低解像度の1画面 でも、 9画面以上を直感的に操作 できた体験
- 筋肉記憶や空間記憶 で、複数画面をシームレスに切り替えられる快適さ
- macOS 10.5 Leopardで導入された Spaces による仮想デスクトップのグリッド配置
- 3x3グリッドで9つの仮想画面を運用
- 画面ごとに 用途やアプリを割り当て、一瞬で切り替え可能
- 物理ディスプレイのような空間的把握 ができるのが最大の魅力
- このレイアウト思想は自作アプリにも影響(例:Drum Machine EasyBeatsの16画面グリッド)
Lion以降のMission Controlとその不満
- 2011年、 macOS Lion でMission Control導入
- 仮想デスクトップが 横一列のみ に制限
- グリッド配置不可 となり、空間記憶が崩壊
- キーボード操作時、 目的の画面にたどり着く効率が大幅に低下
- 代替ツール(例:Total Spaces)は 安定性やセキュリティの問題 で使いづらい
- 結局、 物理ディスプレイを追加購入 して妥協
ウィンドウマネージャへの違和感
- YabaiやAerospaceなどの ウィンドウマネージャ も試すが、 自分の理想とは異なる
- 「デスクトップ上のウィンドウ」より「作業領域ごとに完全分離」 したい
- macOSのフルスクリーンアプリ やスプリットビューの方が好み
- 作業状態をそのまま保存できる「ワークステーション」的運用 を重視
GridLion開発のきっかけと実装
- アニメーションなしでスペース移動 できる手法を発見し、 グリッド再現を決意
- LLMの支援で1日でプロトタイプ完成、即座に有用性を実感
- より洗練されたツール を目指し、約1ヶ月かけてGridLionを開発
- 名前の由来は 「Grid」+「Lion」 (macOS Lionに対する皮肉も含む)
- 機能詳細はアプリページ参照、ここでは開発上の課題や裏話を紹介
権限取得のハードル
- グローバルキーボードショートカットやスペース操作 にはmacOSの「アクセシビリティ」権限が必須
- 設定フローが複雑で、 ユーザー体験が悪い
- スペースのプレビュー表示 には「画面・音声収録」権限も必要
- 複数回のダイアログとアプリ再起動が必要
- セキュリティ警告が強烈 で、開発者自身も躊躇するレベル
- ネットワーク通信は最小限 (アップデート確認やライセンス認証のみ)
AppStore外販売と決済の現状
- AppStoreでは非公開 (プライベートAPI利用のため)
- 販売・決済・ライセンス管理 のため、Merchant of Recordサービスを利用
- 主な選択肢:Paddle、GumRoad、Lemon Squeezy
- Lemon Squeezy を採用、ライセンスAPIが魅力
- 販売開始には審査や証明が必要 (信頼性確保のため)
- テストアカウントで事前検証が容易
- AppStore外販売の現実的な選択肢 として注目
LLM活用の限界とUI/UXへのこだわり
- LLM(大規模言語モデル)をコーディングアシスタント として活用
- 高速な試作は可能 だが、 UIやUXの細かな調整は人間のこだわりが不可欠
- 「良いソフトウェア」は作り手の情熱や細部への配慮で差別化
- 情熱を持って開発すれば、LLM時代でも価値あるアプリは生まれる