概要
- 新車の低価格モデル がアメリカ市場から急速に消滅傾向
- Ford Maverick など人気車種も価格大幅上昇
- 自動車メーカーの利益重視 と消費者嗜好の変化が要因
- ディーラーの販売戦略 が価格上昇を後押し
- かつての「お買い得感」は希薄化
新車が手頃に買えない時代の到来
- 2021年末、Ford Maverick 発売、当初は低価格で大人気
- 希望小売価格(MSRP)19,995ドル からスタート
- 発売直後は 平均25%上乗せ価格 で販売、消費者団体から「最悪の新車取引」と指摘
- 2025年モデルは 28,145ドル に値上げ、 4年で41%上昇
- Edmunds調査 によると、2025年2月の新車販売で 25,000ドル未満の割合は4.8%、2019年の23%から大幅減少
- Hyundai、Dodge、Toyota、Kia など低価格帯ブランドも平均以上の値上げ
- 一方、 Audi、Jaguar、Porsche など高級ブランドはインフレ調整後で価格据え置きや下落傾向
なぜ安い車が消えたのか
- 利益率の違い が主な理由
- 高価格車は利益率が高い ため、メーカーはそちらに注力
- エンジニアリングや安全基準、素材など 固定費は車種を問わずほぼ同じ
- Ford F-150の利益率は約20%、Maverickは「ごくわずか」
- 低価格モデル撤退 :Chevy Spark、Dodge Dart、Ford Fiesta、Honda Fitなど
- 供給減による価格上昇
- 残った低価格車も 供給不足を背景に値上げ
- Hyundai、Kia、Toyota などでも顕著
ディーラーと消費者の関係性
- アメリカでは約20%しか事前注文しない、大半は店頭在庫から選択
- ディーラーは 高価格・高グレード在庫を優先的に仕入れ
- コロナ禍以降、 高利益モデルへのシフトが加速
- 消費者も高機能・高級志向 に慣れ、上位グレードを選択する傾向
- Honda Odyssey など、エントリーモデル自体の廃止も進行
市場の変化と今後の展望
- 経済不安定化で手頃な車の需要回復傾向
- Nissan Sentra は前年比40%販売増
- Fordも F-150の低グレード生産を増加
- それでも「 新車はもはや贅沢品」という状況が続く可能性
- 選択肢の減少 が消費者の交渉力を低下させている現状
まとめ
- 安価な新車の選択肢激減
- 高価格・高利益モデルへの業界全体のシフト
- 消費者の嗜好変化 と ディーラー戦略 が価格上昇を後押し
- 今後も 「新車は贅沢品」 というトレンド継続の可能性