概要
- アメリカの60%以上が 干ばつ に直面
- 20%以上が 極度の干ばつ 状態
- 原因は 異例のLa Niña現象
- 最も影響を受ける地域は コロラド州と南東部
- 今後の 回復見通し は不透明
アメリカを襲う深刻な干ばつの現状
- アメリカ全土の 60%以上 が干ばつ状態
- 20%以上 は「極度の干ばつ」区分
- Virginia Techの気候学者 Andrew Ellis によると、これほどの 強度と範囲 の組み合わせは数十年ぶりの異常事態
原因:異例のLa Niña現象
- La Niña現象 (西部赤道太平洋の冷却)が2023年秋〜冬に発生
- 通常のLa Niña年は南部で乾燥傾向だが、今回は Pacific Northwestも乾燥 という異例のパターン
- 降水量減少 に加え、気温上昇が 土壌からの水分蒸発量 を増加
- 干ばつの悪化要因
影響を受ける主な地域
- コロラド州、および 南東部(ジョージア州、フロリダ州) で極度・例外的な干ばつが拡大
- 米国南東部全域、ロッキー山脈中部、高地グレートプレーンズも広範囲で深刻な干ばつ
- New Jersey〜Arkansas の州はLa Niña年の秋冬に特に乾燥しやすい
- 湿気供給源である メキシコ湾や南東部海岸からの湿気流入 が6〜8か月間ほぼ遮断
- Ohio Valley はLa Niña年に比較的湿潤で、今年も干ばつの影響が少ない
回復の見通し
- 夏季の大幅な干ばつ回復 は困難
- 熱帯低気圧 による大雨が晩夏〜初秋に回復要因となることもあるが、 強風や短時間の豪雨 によるリスクも
- ロッキー山脈・高地グレートプレーンズ は冬季の積雪や大規模冬季嵐に依存
- 夏季は回復が特に困難
- 南東部・中部大西洋岸 は夏季に湿潤傾向が出ることもあるが、 干ばつ解消には十分でない 場合が多い
- 次の秋冬にはEl Niño現象 が発生する可能性
- La Niñaとは逆の気象パターンとなり、状況改善が期待される
Andrew Ellisについて
- Virginia Tech 自然資源・環境学部 地理学科 教授
- 気候科学、気象学、降雪変動、干ばつ監視、水資源の持続可能性評価 が専門分野
取材・問い合わせ先
- インタビュー希望の場合は Virginia Tech Media Relations Office(mediarelations@vt.edu) まで