概要
- NAEP長期傾向調査 によると、13歳の生徒の 読解力・数学力が再び低下
- 2022–23年度 の平均スコアは、 前回(2019–20年度)より読解で4点、数学で9点減少
- 下位層の数学スコア低下が顕著 で、格差拡大が示唆
- 欠席日数増加や「楽しみで読む」頻度の減少 も明らかに
- 人種・性別・地域など多様な生徒層でスコア低下 が確認
13歳生徒の読解・数学力の低下
- National Center for Education Statistics(NCES) が NAEP長期傾向調査(LTT) を実施
- 2022–23年度 に13歳を対象とした読解・数学テストを実施
- 平均スコア は読解で 4点減少、数学で 9点減少 (2019–20年度比)
- 10年前(2012–13年度)と比較 すると、読解は 7点減少、数学は 14点減少
- 全国代表サンプル として、各教科で 8,700人の13歳生徒 が対象
パーセンタイル別のスコア傾向
- 読解力 :全パーセンタイル(10, 25, 50, 75, 90)で2020年比 3~7点の減少
- 下位層(10・25パーセンタイル) での減少幅がやや大きいが、有意差は限定的
- 数学力 :全パーセンタイルで 6~14点の減少
- 下位層 での減少(12~14点)が 中・上位層(6~8点)より大きい
- 学力格差拡大 の兆候
生徒属性別のスコア動向
- 読解 : 男女・NSLP(給食プログラム)有無・地域別 など多くの層でスコア低下
- 数学 : 人種(Black, Hispanic, White等)・全地域・保護者学歴レベル別 でほぼ全層が低下
- 性別格差 :数学で 女子の減少幅(11点)>男子(7点)、男女差が拡大
- 人種間格差 : Black生徒の減少幅(13点)>White生徒(6点)、White-Black間の格差が35点→42点に拡大
- 読解の格差 には有意な変化なし
学習経験・生活習慣と成績
- 欠席日数 :月5日以上欠席する生徒の割合が 5%→10%に倍増(2020→2023)
- 欠席日数が多い生徒ほど 平均スコアが低い
- 「楽しみで読む」頻度 : 毎日読む生徒は14%(2023) で、過去最低水準
- 2012年比で 13ポイント減少
- 上位層(75パーセンタイル以上) の51%が「週1回以上」読む一方、 下位層(25パーセンタイル未満) は28%
- 読書習慣と成績の関連性 が示唆される
- 数学履修状況 :「通常の数学」を選択する生徒が10年前より 増加
- Algebra選択者は減少傾向、2020年比で大きな変化なし
考察・留意点
- アンケート結果は因果関係を示すものではない
- 教育政策・教師の質・リソース など複合要因が影響
- 学力低下の背景 には コロナ禍の影響 や 学習機会の格差 なども考慮が必要
- 今後の教育対策 や 支援策の検討 が急務