概要
- eml(x, y) = exp(x) - ln(y) という単一の二項演算子が科学計算の基本関数を全て生成可能
- 加算・減算・乗算・除算・指数・三角関数・対数 などの演算や定数を全て表現
- eml のみで構成される木構造による統一的な式展開
- 勾配ベースの記号回帰 にも応用可能で、元の式を正確に回復できる場合も
- 論文・コード・補足資料 が arXiv で公開
単一演算子による連続数学の完全表現
- 従来、 Boolean logic では2入力ゲート1つで全ての論理演算が可能
- 連続数学では、 sin, cos, sqrt, log など複数の異なる演算が必要だった
- 本研究で、 eml(x, y) = exp(x) - ln(y) という単一演算子と定数1のみで、科学計算の全ての基本関数を生成
- 例:
- exp(x) = eml(x, 1)
- ln(x) = eml(1, eml(eml(1, x), 1))
- e, π, i などの定数や、加減乗除、指数、三角関数、対数、代数関数も表現可能
EML形式による統一的な数式構造
- 全ての式を emlノード の二分木として表現
- 文法例: S → 1|eml(S, S)
- この構造により、 記号回帰 や 式の自動生成 が容易
勾配ベースの記号回帰への応用
- EML木 を訓練可能な回路として利用
- 標準的な最適化手法(例: Adam)で、 数値データから元の閉形式関数を再現 可能(木の深さ4まで実証)
- 任意のデータへのフィッティングも可能だが、 元の法則が初等関数であれば正確に回復できる 場合も
実装・公開情報
- 論文本文・図・補足資料・コード が arXiv 上で公開
- 詳細: arXiv:2603.21852
- 著者: Andrzej Odrzywolek
研究の意義と今後
- 連続数学における 最小表現系 の発見
- シンプルな演算子だけで科学計算を完全にカバー できる新しい枠組み
- AI・機械学習による数式発見・自動化 への応用可能性
- 今後の 数式最適化・数式探索アルゴリズム の発展への寄与