概要
Linuxカーネル開発にAIコーディングアシスタントを利用する際のガイドラインを解説。 標準的な開発プロセスやライセンス遵守の重要性を強調。 Signed-off-byタグに関する法的責任の所在を明確化。 AIによる貢献には適切な帰属表示が必要。 具体的な記述例と推奨される記載方法を紹介。
AIコーディングアシスタント利用ガイドライン
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Linuxカーネル開発 にAIツールを利用する場合、 標準的な開発プロセス の遵守が必須
- Documentation/process/development-process.rst
- Documentation/process/coding-style.rst
- Documentation/process/submitting-patches.rst
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ライセンスと法的要件 の遵守
- すべてのコードは GPL-2.0-only 互換であること
- SPDXライセンス識別子 の適切な使用
- 詳細はDocumentation/process/license-rules.rstを参照
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Signed-off-byとDeveloper Certificate of Origin (DCO)
- AIエージェントはSigned-off-byタグを追加不可
- DCOを法的に認証できるのは 人間のみ
- 提出者(人間)が行うべきこと
- すべての AI生成コードのレビュー
- ライセンス要件の遵守 確認
- 自身の Signed-off-byタグ 追加
- 貢献内容への 全責任の負担
AIアシストによる貢献の帰属表記
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AIツールによる貢献 には、進化するAIの役割を追跡するため 適切な帰属表示 が必要
- Assisted-byタグの使用を推奨
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Assisted-byタグの記述フォーマット
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Assisted-by: AGENT_NAME:MODEL_VERSION [TOOL1] [TOOL2]
- AGENT_NAME :AIツールやフレームワークの名称
- MODEL_VERSION :利用したモデルのバージョン
- [TOOL1] [TOOL2] :coccinelle、sparse、smatch、clang-tidyなどの 専門解析ツール (省略可)
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基本的な開発ツール (git, gcc, make, エディタ等)は記載不要
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記述例
- Assisted-by: Claude:claude-3-opus coccinelle sparse
まとめ
- AIアシスタント利用時 は、標準プロセス・ライセンス遵守・法的責任・帰属表示を厳守
- Signed-off-by は必ず人間が付与し、AI生成コードの責任を持つこと
- Assisted-byタグ でAIの関与を明示し、開発プロセスの透明性を確保