概要
- 1990年代にオレンジの皮を廃棄したコスタリカの実験的保全プロジェクトの成功例
- 廃棄物が不毛地を16年で豊かな森へ再生
- プロジェクトは早期中止も、成果は20年後に発見
- 二酸化炭素のコストマイナス固定化という画期的効果
- 廃棄物活用と生態系再生の両立が期待される
オレンジピール再生プロジェクトの奇跡
- 1990年代半ば、 Costa Rica で オレンジジュース会社Del Oro が 1,000台分(約12,000トン) のオレンジの皮を不毛の牧草地に廃棄
- Princeton University の Daniel Janzen と Winnie Hallwachs が企画
- 皮の廃棄後、 6ヶ月で土壌が黒く肥沃なローム層 に変化
- 2年目でプロジェクトは ライバル会社TicoFruitの訴訟 により中止、現場は約15年間放置
- 2013年、 Timothy Treuer が現地調査を再開
- 元の荒地は 密生したジャングル に変貌
- サイト標識もツタで覆われ発見困難
研究結果と生態系への影響
- 対照地と比較 し、オレンジピールを施した場所は
- 土壌の質の向上
- 樹木バイオマスの増加(176%増)
- 樹種の多様性向上
- 巨大なイチジクの木の出現
- 再生のメカニズム は未解明
- 外来種の草抑制と、劣化土壌の回復が要因と推測
今後への期待と教訓
- 廃棄物処理と生態系再生の両立 という「ウィンウィン」の事例
- カーボン固定化 による地球温暖化対策としても注目
- 無秩序な廃棄の推奨ではなく、科学的な実験的アプローチ の必要性を強調
- Restoration Ecology誌 に研究成果掲載
- 世界中の 劣化した生態系と廃棄物問題解決へのヒント