概要
- 1996年、Brian ReynoldsとJeff BriggsはMicroProseを離れ独立を決意
- Sid Meierも合流し、新会社Firaxis Gamesを設立
- MicroProseの経営悪化と経営陣への不信感が背景
- FiraxisはElectronic Artsと契約し、Gettysburg!やAlpha Centauriを開発
- Civilizationシリーズの精神的後継作としてAlpha Centauri誕生
MicroProseからFiraxis設立までの経緯
- 1996年春、 Brian Reynolds と Jeff Briggs はMicroProse Softwareで Civilization II を完成させた直後、現状に疑問を持ち独立を決意
- Civilization IIは予想以上の売上を記録し、最終的に 300万本 を販売、MicroProse史上最大のヒット作に
- しかし経営陣(実質Spectrum Holobyteの幹部)からの評価は低く、会社自体も 経営危機 に直面
- Sid Meierの共同創業者である Wild Bill Stealey もすでに退社
- 経営不振、リストラ、士気低下により「自分たちのやりたいゲームを自由に作れる場所」を求めて独立を決断
Firaxis Games設立と初期メンバー
- 独立にあたり、 Sid Meier にも声をかけ、最終的に三人が合流
- 法的トラブル回避のため、 時期をずらして 順次退社
- Sid Meierは退社後もMagic: The GatheringのPC版完成まで コンサルタント として残留
- 15年間の自作コードを持ち出すことを許可される
- 新会社名は Firaxis Games (由来はJeff Briggs作曲の「Fiery Axis」)
- MicroProse時代の同僚Jason Colemanや、Sid MeierのパートナーSusan Brookinsも参加
- 最初はHunt ValleyのAbsolute Qualityの一角に 小さなオフィス を構え、資金調達とプロトタイプ開発に奔走
Firaxisの成長とElectronic Artsとの契約
- 必要な資金調達後、元MicroProseの仲間を次々と雇用し、本格的な体制を構築
- Sid Meierブランドの影響力で、 大手パブリッシャー からの注目を集める
- 最終的に Electronic Arts (EA)と契約
- 役割分担:
- Brian Reynolds:Civilizationの精神的後継となる4X戦略ゲームをリード
- Sid Meier:独自性の高い新規プロジェクトを自由に開発
- Jeff Briggs:経営・音楽・各プロジェクトのサポート
Sid Meier’s Gettysburg!の開発と評価
- Firaxis第一作は Sid Meier’s Gettysburg!
- アメリカ南北戦争のゲティスバーグの戦いを題材
- 従来のウォーゲームよりも リアルタイム性 や チュートリアル、 難易度設定 で新規層を開拓
- 1997年10月リリース、Computer Gaming World誌で「ジャンルの新たな方向性を示す画期的作品」と評価
- ただし、SSIのPanzer Generalほどの大ヒットにはならず、EAにとっては前菜的存在
Alpha Centauri誕生の背景
- Alpha Centauri構想は Civilization の宇宙勝利条件から着想
- FiraxisはCivilizationの権利を持たないため、 精神的続編 としてAlpha Centauriを企画
- Sid Meierも過去に宇宙を舞台にしたプロトタイプを検討していたが、難航して断念
- Brian Reynoldsが本格的に開発を開始するが、「人類の対立」というCivilizationの根幹を宇宙でどう表現するかという課題に直面
まとめ
- MicroProseの混乱と経営不振が、 Firaxis Games誕生 の原動力
- Sid Meierブランドを活かしつつ、 Gettysburg! や Alpha Centauri など新たな挑戦を開始
- Civilizationシリーズの精神を継承しつつ、独自のゲーム開発スタイルを確立