概要
- MacBook をたった1ドルのハードウェアで タッチスクリーン化 したプロジェクト
- Project Sistine は有名な絵画にちなんだ名称
- 鏡とコンピュータビジョン を活用したシンプルな仕組み
- 自作ハードウェア と既存のWebカメラのみで実現
- オープンソース としてMITライセンスで公開
MacBookをタッチスクリーン化する「Project Sistine」
- Project Sistine は、MacBookをわずか1ドルのハードウェアで タッチスクリーン化 する試み
- 開発者は Kevin、Guillermo、Logan および筆者の4人
- 開発期間は約 16時間 のプロトタイピング
- システム名は システィーナ礼拝堂の絵画 再現に由来
- 鏡面反射 を利用し、指が画面に触れたかどうかを 反射像 で判定する仕組み
- 中学生時代のKevinが ShinyTouch を開発した経験が着想源
- 外付けWebカメラ不要で、 内蔵Webカメラ のみで動作可能に改良
ハードウェア構成
- 用意した部材は以下の通り
- 小型ミラー
- 硬質紙皿
- ドア用ヒンジ
- ホットグルー(接着剤)
- ミラーを適切な角度 でWebカメラ前に設置
- ナイフとホットグルーガン で数分で組み立て可能な設計
コンピュータビジョンによる指検出
- Webカメラが捉えた映像から 指とその反射像 を検出
- 肌色フィルタリング と 二値化 で画像処理
- 輪郭検出 で2つの大きな輪郭(指とその反射)を抽出
- 上下関係 および 水平方向の重なり で正しい輪郭を判定
- タッチ/ホバー判定 は上下2輪郭間の 垂直距離 で識別
- 処理結果 は緑色の輪郭線、赤色のバウンディングボックス、マゼンタ色のタッチポイントで表示
タッチポイントの画面座標への変換
- Webカメラ座標 と 画面座標 の対応付けには ホモグラフィー行列 を利用
- キャリブレーション 時にユーザーが画面上の指定点に触れ、座標データを取得
- RANSAC法 で外れ値を除去しつつ、正確な変換行列を推定
- キャリブレーション後は 赤線で投影行列 を可視化し、推定タッチポイントを青点で表示
実用性と今後の展望
- 現状プロトタイプでは タッチとホバーをマウスイベント に変換し、既存アプリを即座にタッチ対応化
- 独自アプリ開発 時はホバー高さなどの情報も活用可能
- 高解像度Webカメラ や 曲面ミラー の採用でさらなる精度・実用性向上が期待
- オープンソース(MITライセンス) で公開されているため、誰でも利用・改良が可能
Project Sistineのまとめと意義
- 低コスト かつ シンプルな技術 でノートPCをタッチ化する新しいアプローチ
- 追加ハードウェアが最小限 で、既存のPC環境に手軽に導入可能
- コンピュータビジョン と 工夫された物理デザイン の融合
- 教育現場やDIYユーザー にも応用可能な技術
- 今後の改良・発展 により、より多くのデバイスでのタッチ操作実現が期待