概要
- ニュージーランドのKeaが道路工事現場で交通コーンを動かす行動を観察
- Keaは車を止めて人間から餌を得るためにコーンを移動
- 鳥類の知能テストや有名な高知能鳥の事例紹介
- 鳥の脳は小型ながら高いニューロン密度を持つ
- 「バードブレイン」は実は褒め言葉である可能性
ニュージーランドのKeaと交通コーン事件
- ニュージーランドの Milford Sound 近く、道路工事現場で 交通コーンの謎の移動 が続発
- 監視カメラ で原因を調査したところ、犯人は Kea(ニュージーランド固有の大型オウム)
- Keaは 車がトンネルを通過する音を聞き分けた後 にコーンを動かし、車を止めて人間を降ろす行動
- 人間が降りる=餌がもらえる という因果関係を理解し、独自の「料金所」を発明
- 対策として 重いコーン に変更し、さらに Kea用ジム(遊具) を設置
- 政府機関が「オウム用遊び場」を作るというユニークな対応
鳥の知能テスト
- 鳥の知能は 単一のIQテスト では測れず、複数の実験で評価
- 鏡テスト :自分の姿を認識できるかを調べる
- 犬や猫は失敗するが、 Eurasian magpie は成功
- イソップ寓話テスト :水位を上げるために石を落とす課題
- Rook、New Caledonian crow、Eurasian jay がクリア
- 重い物と軽い物の違いも理解
- 遅延報酬テスト :今すぐの報酬より将来の大きな報酬を選べるか
- Raven は70%以上の確率で将来の報酬を選択
- 必要な道具を選択し、即時の食べ物よりも優先
- 音声模倣とコミュニケーション :African grey parrot「Alex」は単語、色、形、数、抽象概念を理解
- Alexの語彙は100語以上、抽象的な「同じ」「違う」も認識
- 空間記憶 :Clark's nutcrackerは毎年3万3千個の種子を隠し、数か月後も大半を記憶
「バードブレイン」は誤解
- 2016年のPNAS論文で、 インコやスズメ目の前脳ニューロン密度 は哺乳類の2倍
- カラスの脳は10g、 チンパンジーは400g だが、カラスは道具使用や計画、社会的推論が可能
- マカオの脳(20g) は、 マカクザルの脳(70g) と同等の前脳ニューロン数
- 鳥類の脳は質量あたり世界最高レベルの情報処理能力
- 「バードブレイン」はむしろ 賢い ことの証明
鳥の知能ランキング
- 最上位(イビルジーニアス級) :Corvids(カラス、ワタリガラス、カササギ、カケス)
- 道具使用、未来計画、自己認識、他者の視点理解
- 詐欺師級 :Parrots(African grey、Kea、Cockatoo)
- コミュニケーション、確率判断、複雑なパズル解決
- Keaは 統計的推論 が可能で、 Gibbon より高得点
- 堅実派 :Songbirds(Clark's nutcracker、Chickadee等)
- 高度な空間記憶能力
- Corvidsは 物理的問題解決 で優位、Parrotsは 社会的認知 と コミュニケーション で優位
- Kea はニュージーランドのオウムの中で突出した知能
鳥の知能の本質
- 知能は 脳の大きさ ではなく、 ニューロン密度と構造 による
- 10gのカラス脳は 12億個のニューロン で超高効率
- 「バードブレイン」と言われたら、 むしろ誇りに思うべき
まとめ
- 鳥類は私たちの想像以上に 高知能
- Keaのような事例は、 人間中心の知能観を再考 させる
- 次に「バードブレイン」と言われたら、「ありがとう」と返すのが正解