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時間がかかることもある

2026年3月21日原文(lucumr.pocoo.org)

概要

  • 時間をかけて育つもの の価値について考察
  • 現代の即時性志向 がソフトウェア開発やビジネスに及ぼす影響
  • 摩擦(friction)やプロセスの重要性 の再認識
  • Open Sourceプロジェクトや人間関係 における継続と信頼の重要性
  • 時間短縮ツールの限界と落とし穴 の指摘

時間が作る価値

  • 樹木や古い庭園、歴史ある家屋 は、長い年月を経て初めて得られる財産
  • 50年前に植えられた木 は、どれだけお金や努力をかけても再現不可能
  • 時間をかけることの価値 を直感的に理解し、高級時計やHermèsのバッグ、古い不動産に対してプレミアムを支払う理由
  • 運転や投票、飲酒の年齢制限 は、成熟には経験が必要という社会的合意
  • 即時満足の時代 にあっても、本質的な価値は「時間」によって決まる

ソフトウェア・ビジネスにおける即時性と持続性

  • 現代の起業家やプログラマー はスピードを重視
  • 高速な反復や迅速なデプロイ が重視される風潮
  • 一方で、 本当に価値あるものは継続的な取り組み や人間関係、長期的な努力によって生まれる
  • Open Sourceプロジェクトや企業の成功要因 は、リーダーやメンテナーの粘り強さ
  • 人間の人生スパンに根ざした課題解決 が不可欠

摩擦(Friction)の役割とその必要性

  • 摩擦や遅延を排除しようとする風潮 の広がり
  • SOC2などのコンプライアンスプロセス を自動化するサービスの増加
  • AIによる意思決定の自動化 志向
  • しかし、 摩擦や時間がかかること自体が本質的な意味を持つ場合 が多い
  • 冷却期間や熟考の時間 が、重要な意思決定や信頼構築に不可欠

AIとソフトウェア開発の短命化

  • AIによるコード自動生成 が当たり前の時代
  • 開発やリリースの加速 によるレビューや設計プロセスの省略
  • 短期間で消えていくOpen Sourceプロジェクト やスタートアップの増加
  • 顧客との信頼関係の構築や適切なクローズ作業 が軽視される傾向
  • 持続的なコミュニティや後継体制 が、プロジェクトの長寿命化に不可欠

時間短縮ツールの限界と「時間の罠」

  • 「時間短縮」を謳うサービスやツール への懐疑
  • AIやエージェントツールの普及 で、逆に自由な時間が減少する現象
  • 時間を節約しても、その分新たなタスクに埋め尽くされる現実
  • 本質的な価値の創出には時間が不可欠 であり、機械化や効率化だけでは補えない

根を張ることの意味

  • 20年近くOpen Sourceプロジェクトを継続 してきた経験
  • 10年続いたスタートアップ での取り組み
  • 毎日続けることで生まれる「根」 の存在
  • 長い時間をかけて育つ関係性やコミュニティ、信頼
  • 50年物のオークの木や、週末の努力では得られない価値 の象徴
  • 最近植えた新しい木に込めた思い と、成長を急がない姿勢

要点まとめ

  • 時間をかけて育つもの にしか得られない価値がある
  • 即時性や効率化の追求 だけでは、信頼や品質、コミュニティは生まれない
  • 摩擦や遅延の意義 を再認識し、長期的な取り組みの重要性を見直す必要

Hackerたちの意見

スピードは、良いアイデアや仮説をテストしたいときには役立つけど、間違った方向に進んでいるときは、スピードなんてほとんど意味がないよね。LLMを使っていると、間違ったものを作っていることに気づくのがさらに難しくなるかも。だって、間違ったものを作るために努力してないから。

これには共感できるな。コーディングに時間や労力が制約になると、何を作るかをもっと考えるようになるよね。

「間違った方向に進んでいるときは、スピードなんてほとんど意味がない。」 俺はちょっと違う考え方をしてる。スピードは素晴らしいよ。だって、方向をすぐに変えられるってことだから、間違ってもそれほどコストがかからない。自分がどこに向かっているかを把握していれば、間違った場所にたどり着いても、すぐに気づいて、別の方向に進むことができる。時には、間違うのが高くつくから時間をかけることもあるけど、間違ってもコストがかからないなら、速く進んでたくさん間違える方が、たくさんの選択肢を探ることができるかもしれない。ただし、この戦略がうまくいくためには、間違った位置に達したときにそれを認識するための良い判断力が必要だね。

開発者たちがLLMの出力をあまり精査せずに受け入れる文化的なパターンが見えてきた。これが表面的には動くコードになるけど、ほとんどの場合、問題は根本的に解決されていない。こうした間違ったものを作るのはLLMを使うと安く済むから、開発者たちはその間違ったものを検証したり反省する必要を感じなくなっている。リスクはツールそのものではなく、それに過度に依存して、チームを強くしてきたフィードバックループ(デバッグやテスト、なぜそうなるのかを考えること)を放棄することなんだ。

「自分と同じように、AIやエージェントツールに完全に乗り込んでいる人たちは、どんどん時間がなくなっているように見える。なぜなら、すぐにもっと多くのことを詰め込む罠にはまってしまうから。砂で瓶を満たすと、大きな石を入れるスペースがなくなる。でも、大きな石を先に入れれば、砂を入れるスペースがたくさんできる。石を一つ取り除けば、砂がその隙間をすぐに埋める。まずは石を入れることが大事だ。」

ボトルに水を入れて、魚を入れて、半分の水を取り除いても、ボトルはまだ半分満たされている。でも、魚を取り除くと、前より水が少なくなる。ボトルに水を半分入れて、魚を入れたら、残りの半分を入れられる。最初の半分から始めると、もっと水が入ることになるよ。

それがNP完全問題を解く秘密じゃないなら、何が秘密なんだろう!

それがポイントなんだと思う。AIは砂で、価値があるのは岩なんだよね。AIを使わなくなるほど、リアルな価値が得られる。岩の中には金鉱があるものもあって、砂は無限にあるけど、価値のあるものは何も持ってない。で、「見て、私の砂の山!」って言ってる人たちがいるんだ。

「スイスの時計、エルメスのバッグ、古い不動産にプレミアムを支払うのは、それらに埋め込まれた時間のためだ。」 3段落目で話がわからなくなった。あれらのものは、長い時間をかけて作られたからじゃなくて、認識できるステータスシンボルだからお金を払ってるんだよ。今着てるセーターを編むのに、祖母はすごく時間がかかったけど、その市場価値は多分ゼロに近い。

祖母が編んだセーターを着るのは、別の意味でのステータスシンボルだと思う。誰かが自分のためにそんなに時間をかけてプレゼントを作ってくれるのは、1000ドルの服を買うよりも感心するよね。だけど、そういうアイテムが長い時間をかけて作られたっていうのも、ステータスシンボルの一部なんだ。だって、全く時間をかけずに作ったもの(ほとんどのNFTを見てみて)にお金を払うと、多くの人からバカにされるから。

比喩が間違ってたかもしれないけど、価値の一部は、どれだけ多くの産業や器官に影響を与えたかに関係していると思うようになってきた。

そうそう、ヴェブレン財の話ね。例えば、エルメスのバッグを手作りでクローンしたものがあって、すごく安いのに作るのにかかる時間は同じなんだよね。 https://youtu.be/02CjWIkTy-M

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