概要
- AIは従来のQ&A型チャットボットから自律的なエージェントへ進化中
- エージェントがビジネス間で取引できる決済手段の必要性
- 現行の金融システムは人間向けでエージェントには不向き
- StripeとTempoが共同開発したMachine Payments Protocol(MPP)の登場
- Stripeを通じたMPP実装例と今後の展望
AIエージェントの進化と決済課題
- AIエージェント は、単なる 質問応答チャットボット から、計画立案・実行・評価まで可能な自律型エージェントへ進化
- インターネット経済の中核として、エージェント同士やビジネスとの 取引能力 が不可欠
- 従来の金融システムは 人間主体 に設計されており、エージェントには複雑で非効率
- アカウント作成、価格ページの確認、サブスクリプション選択、支払い情報入力、請求設定などの 人間的操作 が必要
Machine Payments Protocol(MPP)の概要
- Machine Payments Protocol(MPP) は、TempoとStripeが共同開発した オープンスタンダード
- エージェントがプログラム的に支払いを実行できる インターネットネイティブな決済手段 を提供
- マイクロトランザクション、定期支払いなど多様な決済形態に対応
- Stripeユーザーは、 PaymentIntents API を数行のコードでMPP決済に対応可能
- Shared Payment Tokens(SPTs) を利用し、ステーブルコイン・法定通貨・カード・後払い決済にも対応
MPPの活用事例
- Browserbase :エージェントがヘッドレスブラウザを起動し、 セッション単位で支払い
- PostalForm :エージェントが物理郵便の 印刷・発送費用を自動支払い
- Prospect Butcher Co. :エージェントがサンドイッチを注文し、 NYC全域で受取・配達
- Stripe Climate :エージェントが 寄付を自動実行
- Parallel Web Systems :エージェントがAPIコールごとに 自律的に決済 し、グローバルなデベロッパー対応を実現
MPPの仕組み
- エージェントがサービス・API・Model Context Protocol(MCP)・HTTPエンドポイントに リソースリクエスト
- サービス側が 支払いリクエスト を返却
- エージェントが支払いを 承認 し、リソースを受領
- Stripeビジネスの場合、 通常のトランザクション と同様にAPI・ダッシュボードで管理
- 既存の 通貨・スケジュール で入金
- 税計算・不正防止・会計連携・返金 などStripeのインフラをそのまま利用可能
エージェント経済圏への取り組み
- エージェントは 新たなユーザーカテゴリ であり、今後の重要な顧客層
- Stripeは、 Agentic Commerce Suite や Agentic Commerce Protocol(ACP)、MCP連携、MPP・x402対応など、エージェント向け金融インフラを拡充
- MPPをStripeで利用するには、 公式ドキュメント参照・早期アクセス申込 が必要