概要
- Honda が独自開発した再使用型ロケットの打上げ・着陸試験に成功
- 高度300m到達後の着陸はHonda初、主要技術の実証を達成
- テストは北海道大樹町で実施、安全対策を徹底
- Hondaは宇宙技術研究を推進、サステナブルな輸送を目指す
- 2029年までにサブオービタル打上げ技術の確立を目標
Honda、再使用型ロケットの打上げ・着陸試験に成功
- Honda R&D Co., Ltd. が独自開発した再使用型ロケットの打上げ・着陸試験成功
- ロケット仕様:全長6.3m、直径85cm、乾燥重量900kg、湿重量1,312kg
- 初の高度300m到達後の着陸成功、着地点は目標から37cm以内
- 飛行時間56.6秒、上昇・降下時の挙動データ取得
- 再使用型ロケットの主要技術(飛行安定性・着陸能力)の実証
試験概要と実施場所
- 目的:再使用型ロケットに必要な主要技術の確立
- 実施場所:北海道広尾郡大樹町Honda施設
- 実施日時:2025年6月17日16:15
- 再使用型ロケット(Reusable Launch Vehicle, RLV)の特徴
- 短期間で繰り返し使用可能
- 垂直打上げ・垂直着陸方式
- 大樹町は「宇宙のまち」としてJAXAや企業、大学が宇宙関連試験を実施
安全対策
- 2024年以降、エンジン燃焼試験やホバリング試験も安全に実施
- 試験時は1km半径の立入制限区域を設定
- 標識やゲート設置、警備員配置による厳重なアクセス制限
- ロケット落下や爆発時の衝撃波・破片拡散範囲を考慮し、安全距離を確保
- 事前に定めた飛行経路・速度・姿勢条件から逸脱しない安全システムを搭載
- 地元自治体・住民の理解と協力のもとで実施
Hondaの宇宙技術研究への取り組み
- 2021年発表以降、宇宙技術研究を推進
- Hondaのコア技術を活用し、人々の「夢」や「可能性」の実現を目指す
- 研究例
- 循環型再生エネルギーシステム
- 宇宙用ロボティクス技術
- 再使用型ロケット
- 若手エンジニアの夢から始まったロケット開発
- Hondaの燃焼・制御技術を活用
- 自社ロケットによる衛星打上げで多様なサービス提供を目指す
- データ消費量増加・衛星利用拡大の流れを受け、ロケット需要が増大
- Honda技術と自動運転システムの知見を活用し、サステナブルな輸送実現を目指す
- 現時点では基礎研究段階、商用化は未定
- 2029年までにサブオービタル打上げ技術の確立を目標
Honda Global CEO 三部敏宏氏のコメント
- 今回の打上げ・着陸試験成功により、研究が大きく前進したことを強調
- Hondaの技術力を活かしたロケット研究の意義を強調
- 環境・安全課題への対応、製品を通じた新たな価値創造を継続
- 人々の時間や場所をより楽しくするための挑戦を続ける姿勢
Hondaロケット技術の将来的な応用例
- 地球温暖化や異常気象のモニタリングを目的としたリモートセンシング
- モビリティ製品のコネクテッド機能を支える広域通信衛星コンステレーション構築