概要
- Jailbroken iPhone 6sのファイルシステムでInstagramの内部データベースを発見
- 「url_blackhole」テーブルに4629件の危険URLエントリを確認
- 多くはフィッシングやスパイウェア関連の分類
- t.coなど主要なURL短縮サービスが多用
- 一部リンクは偽ウイルスページやApp Store誘導を確認
Instagram内部「url_blackhole」データベース調査
- Jailbroken iPhone 6sの /var/mobile/Containers/Data/Application/ 配下でInstagram関連フォルダを発見
- com.instagram.IGDWellBeingDatabase 内にSQLiteデータベースを確認
- データベース内「 url_blackhole」テーブルに 4629件 のURLエントリ
- 4種類の違反分類
- CYBERSECURITY_PHISHING_FOA (外国勢力のフィッシングと推定): 4370件
- CYBERSECURITY_GREYWARE_OR_SPYWARE: 239件
- CYBERSECURITY_UNCATEGORIZED: 13件
- PHISHING: 7件
- Instagram内でこれらURLにアクセス時、複数の警告画面を表示
危険URLの特徴とドメイン分析
- 最も多用されていたトップレベルドメインは t.co (TwitterのURL短縮サービス)
- その他主要な短縮URLサービス
- tinyurl.com: 179件
- is.gd: 170件
- tr.ee: 108件
- linktr.ee: 101件
- shorten.is: 71件
- shorturl.at: 64件
- shorten.ee: 56件
- bit.ly: 52件
- cutt.ly: 48件
- goo.su: 45件
- s.mkswft.com.storage.googleapis.com: 41件
- pagina.pro: 31件
- bom.so: 28件
- cdn.videy.co: 26件
- 多くはURLリダイレクター
- 特に s.mkswft.com.storage.googleapis.com が異質な存在感
s.mkswft.com.storage.googleapis.comの挙動
- 多くのリンクは既に無効化されているが、少なくとも1件が稼働中
- Instagram内でアクセス時、 証明書エラー が発生
- WebViewブラウザ・外部ブラウザともにエラー表示
- エラーを無視して進むと、 Googleロゴ付きの偽ウイルスページ へ遷移
- 「修復」ボタンを押すと、 Apple App Store の実アプリに誘導
- 次の調査手順として、アプリのダウンロードとリバースエンジニアリング検討
- 完全初期化済みの jailbroken端末 と ゲストWi-Fi 環境での実施が推奨
調査の今後とセキュリティ上の示唆
- Instagramは 危険URLリスト を内部で管理し、ユーザー保護を強化
- 短縮URLサービス悪用による フィッシングやマルウェア拡散 のリスク
- 偽ウイルスページや正規ストア誘導による 詐欺手口の巧妙化
- セキュリティ研究には隔離環境や慎重な手順が不可欠
- 今後の詳細なアプリ解析や追加調査が期待される