概要
- FLOPPINUX は、シングルフロッピーLinuxディストリビューション作成のためのワークショップ
- 2025年版 では最新カーネルや永続ストレージなど多くのアップデートを反映
- 最小限のツールとハードウェアサポート を搭載し、誰でもカスタマイズ可能
- BusyBox など軽量ツールの導入方法やクロスコンパイル手順を解説
- 実機・エミュレータ両対応、安全なディスク作成方法も紹介
FLOPPINUX 2025年版:シングルフロッピーLinuxディストリビューション構築ワークショップ
- FLOPPINUX は2021年にリリースされ、4年後も有用性が評価されたプロジェクト
- 2025年版 では、最新のカーネルや永続ストレージ対応など、数多くのアップデートを実施
- Linux From Scratch のフロッピー版とも言える、学習とカスタマイズに最適なワークショップ形式
- 対象者 はLinuxの基本知識を有し、最小限の環境構築を体験したいユーザー
- 最終成果物 は、フロッピードライブ搭載PCをLinuxターミナルとして起動・ファイル編集・スクリプト作成が可能なシンプルなディストリビューション
- 264KB の空き領域をユーザーファイル用に確保
カーネルとツールチェーンの準備
- Linuxカーネル6.14 (2025年3月リリース)がi486対応の最終バージョン
- 作業環境は Omarchy Linux (Arch Linuxベースの64bit OS)を使用
- POSIX互換システムなら手順は共通、必要パッケージのみ異なる
- 作業用ディレクトリを作成し、全ファイルを管理
- ビルドに必要なソフトウェア (gcc, make等)をインストール
- エミュレータ は86BoxやBochsも利用可能だが、実機デバッグ以外では不要
カーネルの構築
- linux/ ディレクトリにカーネルソース(6.14.11)を配置
- 最小構成のカーネル設定 を作成し、必要最小限の機能のみ有効化
- 不明なオプションは無効化しないことが推奨
- 設定保存後、 arch/x86/boot/bzImage としてカーネルイメージが生成される
- カーネルイメージをメインディレクトリに移動
BusyBoxの導入とクロスコンパイル
- BusyBox 1.36.1 をbusybox.netまたはGitHubから取得
- 軽量で多機能なUNIXツール群を提供
- カーネル同様、 menuconfig で最小構成を選択
- 必要なツールのみ選択し、容量を節約
- 32bitターゲット のため、64bit環境ではクロスコンパイラを設定
- ビルド後、 _install/ ディレクトリにベースファイルシステムが生成される
- メインディレクトリへ移動・リネーム
追加ディレクトリ・設定ファイルの作成
- Linuxシステムの最低限ディレクトリ構造 を作成
- ウェルカムメッセージ や inittab、 rcスクリプト など、起動・動作に必要な設定ファイルを配置
- スクリプトに実行権限を付与し、全ファイルの所有者をrootに設定
- 圧縮アーカイブ 化し、作業ディレクトリに戻る
フロッピーディスクイメージの作成・書き込み
- フロッピーサイズの空ファイル を作成し、フォーマット・ブート可能化
- syslinux、カーネル、ファイルシステム をイメージにコピー
- 実機やエミュレータでテストし、動作確認
- floppinux.img が完成すれば、実際のフロッピーに書き込み可能
- デバイス名を誤るとパーティション消去の危険性があるため要注意
注意事項・まとめ
- デバイス名の指定ミス によるデータ消失リスク
- GUIツールの利用や十分な確認を推奨
- 本ワークショップを通じて、 シングルフロッピーLinuxディストリビューション の構築・カスタマイズが体験可能
- FLOPPINUX - An Embedded Single Floppy Linux Distribution
- By Krzysztof Krystian Jankowski
- 2025.12