概要
- 抗うつ薬の効果量は 約0.4 で、平均的には「CからC+」程度の改善。
- オメガ3(EPA 60%以上、1500mg/日) は効果量 約0.6 で、「CからB-」程度の改善。
- ビタミンD(5000mg/日) は効果量 約1.8 で、「CからA-」まで大幅改善。
- オメガ3・ビタミンDは 安価・副作用が少なく、推奨摂取量も実際は 公式より3~10倍多く必要。
- 特別な理由(腎結石、抗凝固薬など)がなければ、 1か月試す価値大。
効果量(Effect Size)入門
- 効果量(standardized effect size)は 「群間差÷全体のばらつき」 で表現、違いの「驚き度」を示す指標。
- 数値例: +0.74は「CからB-」、 -0.776は「CからD+」 のイメージ。
- 一般的な解釈(Cohen's基準): 0.2=小、0.5=中、0.8=大。
- 学校の成績に例えると、 F: -2.0, D: -1.0, C: 0, B: +1.0, A: +2.0 (標準偏差単位)。
- 精神健康も同様にグレード化でき、 +1.0なら1ランク上昇、 -2.0なら2ランク下降。
精神健康の効果量を成績で例える
- F(-2σ): 自殺念慮レベル。人口の約2~5%。
- D(-1σ): うつ病該当レベル。人口の約14~16%。
- C(平均): 「まあ普通」。人口の約56~68%。
- B(+1σ): 「フローリッシュ(充実)」。人口の約16~17%。
- A(+2σ): 「超絶好調」。データ少ないがごく少数。
抗うつ薬の効果
- Cipriani et al 2018によると、 最も効果的な抗うつ薬(Amitriptyline) でも効果量は 0.417 (小~中)。
- 成績換算で 「F→F+」または「C→C+」 程度の改善。
- 副作用はプラセボと大差なし だが、平均的な改善幅は限定的。
- 個人差大 :よく効く人もいれば、全く効かない人も存在。
オメガ3脂肪酸(EPA中心)
- オメガ3には EPA・DHA・ALA の3種があり、 EPAが抗炎症・抗うつ効果 に関連。
- EPA 60%以上、1500mg/日 摂取で 効果量0.6 (C→B-)。
- 副作用少・安価・市販 で入手可能。
- DHAも神経細胞膜などで重要だが、 抗うつ効果はEPAが中心。
- ALA(植物由来) の抗うつ効果は観察研究のみで、因果関係は不明。
ビタミンDの効果
- 5000mg/日で効果量1.8 (C→A-相当)と圧倒的。
- ビタミンD不足でなくても効果あり、アメリカ成人の約半数は不足傾向。
- 公式推奨量は実際の有効量の3~10分の1 程度と低すぎる。
- 副作用少・安価・市販 で、他にも Covidや認知機能 への良い影響。
サプリメント活用の結論
- ビタミンDとオメガ3は安全・安価・効果大、副作用もほとんどない。
- 腎結石・抗凝固薬使用などの特別な理由がなければ1か月試す価値大。
- 現在の摂取量が足りていないケースが多く、推奨量の見直しを推奨。
- 精神健康だけでなく、身体全般の健康にも好影響 が期待できる。
まとめ:今まで足りなかったのはビタミン?
- 抗うつ薬だけでなく、ビタミンD・オメガ3の積極的な活用 で、精神健康の底上げが可能。
- 「公式推奨量」にとらわれず、実証データに基づく適正量の摂取 が重要。
- 安全性が高く、コストパフォーマンスも良い ため、まずは1か月間のトライアルを推奨。
- 人生の質向上・自殺予防にもつながる可能性大。
注意 :サプリメント増量や新規導入は、持病や服薬状況によっては医師相談が必要。