概要
- 身体と外界の境界 を脳がどのように認識するかの研究
- パリエタル皮質のα波 が身体所有感に関与
- ラバーハンド錯覚 を用いた実験で検証
- α波の周波数操作により 身体所有感の変化 を確認
- 精神疾患や義手、VR技術への応用可能性
脳が感じる「自分」と「外界」の境界
- 「自分」と外界の境界認識 は脳が複雑に処理する課題
- スウェーデンとフランスの研究者 が身体所有感に関する実験を実施
- パリエタル皮質のα波周波数 と身体所有感の強さに関連性
- ラバーハンド錯覚 を利用した実験手法
- 参加者の本物の手を隠し、 ゴム製の手 を代わりに配置
- 本物と偽物の手を 同時に触れる ことで、ゴム手が自分の一部だと錯覚
- EEG(脳波計測) による脳活動の観察
実験の詳細と結果
- ロボットアーム で本物と偽物の指を同時または遅延してタップ
- 同期してタップ すると、ゴム手を自分の手と感じやすい
- 遅延が大きいほど 所有感が弱まる
- EEG実験 でα波の周波数と遅延感知力の相関を発見
- α波が速い人 :わずかな遅延でもゴム手を自分の手と感じにくい
- α波が遅い人 :遅延が大きくてもゴム手を自分の手と感じやすい
α波の操作と身体所有感の因果関係
- 経頭蓋交流電流刺激 でα波の周波数を操作
- α波を速める と、身体所有感が強まり、微細なタイミング差も検知
- α波を遅くする と、身体と外界の区別が曖昧に
応用と今後の展望
- 統合失調症や幻肢 など、身体マップの乱れに関する新たな理解や治療法
- よりリアルな義手やVR 技術の開発への応用可能性
- 自己意識の神経基盤 理解の進展
参考文献
- Nature Communications 掲載論文