概要
ReactOSは、Windows互換のオープンソースOSプロジェクトとして30周年を迎えた歴史。 開発初期は困難が多かったが、徐々に安定性と機能を拡充。 知的財産問題や開発体制の変遷を経て、現在も進化を続ける。 今後も多様な技術課題に取り組み、貢献者を広く募集中。 累計コミット数や貢献者数など、圧倒的な開発実績。
ReactOS 30周年の歩み
- ReactOS は、 Windowsアプリとドライバを信頼できるオープンソース環境 で動かすことを目標にしたプロジェクト
- 1996年の最初のコミットから30年、 多くの現役開発者は当時未誕生
- FreeWin95 プロジェクトの失敗を受け、 Jason Filby が新たに指導し ReactOS へ改名
- 開発初期はNT風カーネルの構築から始まり、 ドライバ開発やカーネル拡張 を地道に進行
- Eric Kohl ら初期貢献者による体験談
- WINEプロジェクト経由でReactOSを発見、 FreeDOS command.com をWin32アプリ化し貢献
- 初期バージョンは DOSブートローダ+最低限のカーネルとドライバ のみ
- 当初は レビューなしで直接コミット、問題はメーリングリストで議論し修正
- 開発者間の雰囲気は常に オープンかつ友好的
- ReactOS 0.1.0 (2003年2月リリース)は CDブート対応CLIのみ、デスクトップ未実装
ReactOS 0.2.x時代(2003-2006)
- デスクトップ環境や新ドライバ の実装が進み、安定性・利便性が向上
- Jason Filby から Steven Edwards へプロジェクトコーディネーター交代
- Windowsソース流出疑惑 への対応として、 知財ポリシー強化とコード監査・一時凍結 を実施
ReactOS 0.3.x時代(2006-2016)
- コード監査・開発凍結 の影響で進捗が大幅に減速
- Aleksey Bragin が新コーディネーターに就任
- ReactOS 0.3.0 (2006年8月)で ネットワーク対応・パッケージマネージャ(Download!) 導入
- x86_64移植 開始、 UniATAドライバ 導入でSATA・8GB超パーティション対応
- MSVCビルド対応・ビジュアルスタイル 追加
ReactOS 0.4.x時代(2016-現在)
- ReactOS 0.4.0 (2016年2月)で 新グラフィカルシェル・WinDbgカーネルデバッグ 対応
- x86_64版 もx86同等の機能を実現(ただし WoW64未対応でx86アプリ非対応)
- バージョン0.4.14・0.4.15 では数年にわたる大規模アップデート
ReactOSの未来
- 新ビルド環境(RosBE)・NTFS/ATA新ドライバ・SMP/UEFI/ASLR/WDDM対応 など多彩な開発が進行
- 「信頼できるオープンソースでWindowsアプリを動かす」 理念を支える 貢献者・協力者を広く募集
- 寄付・GitHubプルリク・テスト・バグ報告 など、どんな小さな貢献も歓迎
ReactOS開発統計(コミットf60b1c9時点)
- 総コミット数:88,198
- ユニーク貢献者数:301
- 総ファイル数:31,025
- 総行数:14,929,578