概要
- デンマークの HPVワクチン接種女性 における HPV感染状況 の長期追跡調査
- HPV16/18感染率 は非常に 低水準 で安定
- ワクチン未接種者と比較し、 非ワクチン型HPV の感染率は やや高め
- 持続感染率 には有意差なし
- 今後の 子宮頸がん検診の方針 見直しの根拠となる研究
デンマークにおけるHPVワクチン接種女性の子宮頸部細胞検体におけるHPV有病率:Trial23コホート研究
- 2008年 に14歳で 4価HPVワクチン (タイプ6/11/16/18)を接種した女性対象
- 2017年から2024年 にかけて、全国スクリーニングプログラムの一環として Trial23 研究実施
- 検体は 細胞診残余物 を用い、 HPV16/18 および 非ワクチン高リスク型(HR)HPV を検査
- 8,659人 が少なくとも1回、 5,835人 が2回、 2,461人 が3回検体提出
- HPV16/18の有病率 は、3回の検体でそれぞれ 0.4%、 0.3%、 0.2% と極めて低値
- 非ワクチンHR HPVの有病率 は、32%、28%、31%と比較的高値
- 持続感染率 は、HPV16/18で40%、非ワクチン型で53%
- ワクチン接種者と未接種者を比較した 調整相対リスク(aRR) は、HPV16/18で 0.10未満、非ワクチン型で 1.66
- 持続感染率 については有意差認めず
結論と今後の子宮頸がん検診の提言
- 少女期に HPVワクチン接種 を受けた女性において、 HPV16/18感染予防効果 が現実世界で長期にわたり安定
- 非ワクチン型HPV の感染は一定数認められるが、 重篤な型の感染抑制 に成功
- 9価HPVワクチン接種世代 が検診年齢に達するまでは、 検診間隔の延長 など 負担軽減 の検討が合理的
- 今後も ワクチン効果の長期観察 と 検診戦略の再評価 が重要