概要
- MetaとYandexによる新しい追跡手法の発見
- Android端末上の主要アプリがローカルポートで静かに通信
- ブラウザのメタデータやクッキーがアプリに送信される仕組み
- 既存のプライバシー保護策を回避する危険性
- 悪意のあるアプリによる盗聴リスクの増加
MetaとYandexによる新しいAndroid追跡手法
- Meta(Facebook, Instagram) や Yandex(Maps, Browser等) のAndroidネイティブアプリによる追跡手法の発覚
- これらのアプリが 固定ローカルポート で静かに待ち受ける仕組み
- Meta Pixel や Yandex Metrica のJavaScriptが数千のWebサイトに埋め込まれる現状
- ユーザーの モバイルブラウザ でスクリプトが読み込まれると、同一端末内のネイティブアプリへ localhostソケット通信 で接続
- 通信経路として、 ブラウザのメタデータ・クッキー・コマンド の送信
- ネイティブアプリは Android Advertising ID(AAID) やユーザーIDなどの端末識別情報へプログラム的にアクセス
- この手法により、 Web閲覧セッション や Webクッキー と ユーザーID の紐付けが可能
- 結果として、スクリプトが埋め込まれたWebサイトの訪問者の 匿名性が失われる 危険性
プライバシー保護策の回避とリスク
- この Web-to-App ID共有手法 は、一般的なプライバシー保護策
- クッキー削除
- シークレットモード(Incognito Mode)
- Androidのパーミッション制御
- これらを 容易に回避 する仕様
- さらに、 悪意のあるアプリ が同様の手法でユーザーのWeb活動を 盗聴 する危険性
- ユーザーの行動履歴 や ID情報の漏洩 リスクの増大
追加資料の概要
- Yandex がローカルホストリクエストを送信する様子の動画資料
- 左:Android端末のブラウザのリモートデバッグ画面
- 右:Android端末の画面(検証用アプリとブラウザ表示)
- Meta Pixel がローカルホストSTUNリクエストを送信する様子の動画資料
- 左:ネットワークトラフィック監視ツールWireshark
- 右:Webサイト閲覧中のブラウザ画面
- Android端末(Pixel 7)でのみリクエストが発生する挙動
- Meta Pixel がローカルホスト通信で接続する ポート・プロトコル パラメータの図
- Meta Pixel による SDP Munging で_fbpクッキー値を挿入する様子の図
- Meta Pixel が STUN で_fbpクッキー値をモバイルアプリに渡す手法の図
まとめ
- Androidユーザーの プライバシー侵害 リスクの高まり
- Meta や Yandex による Webとアプリ間のID連携 の新手法
- 既存のプライバシー対策の限界 と新たなセキュリティ課題