概要
- マイコン内蔵ADC の限界と ADS1115 の特徴比較
- ADS1115の高精度 とプログラマブルゲインの利点
- 価格差 と流通経路による品質の疑問
- 実際の 精度テスト 結果とその考察
- 安価品の正体 と今後の検証予定
マイコン内蔵ADCとADS1115の比較
- マイコン内蔵ADC はコストが安く、速度も十分だが、 実効ビット数(ENOB)は8~9ビット程度
- ADS1115 はTexas Instruments製の専用ADCで、 16ビットの精度 を謳う
- ADS111xシリーズ は小振幅電圧の測定で 20倍のダイナミックレンジ を実現可能
- プログラマブルゲインアンプ(PGA) により、 ±6.144V~±0.256V まで測定範囲を調整可能
- 最小LSBは約7.8μV (0.256V ÷ 32768)、マイコンADC(3.3V範囲・9ビットENOB)では約6mV
- 内部基準電圧 を持ち、RP2040のような 外部リファレンス不要
ADS1115の価格差と流通事情
- Digikeyで1K個購入時は約$4、 LCSCでは$0.60 という大きな価格差
- Amazonのブレークアウト基板 は4個まとめ買いで1枚あたり$2.97、 LCSC等の安価パーツ使用の可能性
- Adafruit製ブレークアウト も注文、こちらは高額な正規品想定
実際のADS1115テスト結果
- I²CMiniと高精度DC電圧源 でADS1115を検証
- スペック通り動作 :16ビット出力、PGA機能、8~860サンプル/秒の可変レート
- 差動モードテスト :2入力短絡でゼロ、2.5V差動入力で正確な値、極性反転も正しく動作
- データレートのばらつき :3個はやや遅め(6.5~7サンプル/秒)、1個は異常に速い(300サンプル/秒)
- 明らかにタイミングが壊れている個体も存在
精度の詳細と考察
- 校正済み2.50067V入力 に対し、ADS1115は2.4883Vを出力(12mV誤差、0.5%差異)
- TIデータシートの仕様 より大きな誤差だが、 MCU側で線形補正 すれば10μV以内の高精度実現
- 安価品の正体 は良質なコピー品、または不合格品が流通している可能性
今後の検証とまとめ
- Adafruitの正規品 到着後、同様のテストを実施予定
- 価格差4倍 の価値があるか検証継続
- 安価なADS1115 は用途によっては十分実用的
- 高精度が必要な場合は補正や正規品選択が重要
- 今後の報告 にも期待