概要
Gaussian splatは、ぼやけた楕円体を使った3D写真技術。 マクロ被写体、特に昆虫の毛や複雑な構造に最適。 マクロ撮影の浅い被写界深度は課題となるが、フォーカススタッキングで解決。 撮影から処理、モデル生成までの詳細なワークフロー。 完成モデルはCC BYライセンスで公開、商用利用も可能。
Gaussian Splatとマクロ被写体への応用
- Gaussian splat は、 ぼやけた楕円体 (splat)を多数配置し、3D空間を構築する技術
- 各splatは 視点依存の色 を持ち、AIモデルのトレーニングのように最適化
- 写真を多数入力 することで、任意の角度から閲覧可能な 3D写真 を生成
- 昆虫 などの毛や複雑な構造を持つ被写体に最適な手法
マクロ撮影における課題
- マクロ撮影では 被写界深度が極端に浅い ため、全体がシャープな画像の取得が困難
- ピントが合っていない写真 を使うと、3Dモデルにもボケが反映されてしまう
フォーカススタッキングによる解決策
- 一つの角度から ピント位置をずらして多数撮影、全体がシャープな写真を合成する フォーカススタッキング を活用
- 通常は 1スタックあたり50〜500枚 だが、効率化のため 16枚 に最適化
- f/18の小絞り で撮影し、被写界深度を最大化
- 絞りによる 回折現象 は後処理で最小化可能
撮影プロセスの詳細
- 昆虫標本を 回転台 に設置、カメラを ブームアーム で上下に傾けて撮影
- スクリプト制御 で回転台を一定角度ずつ回転
- WeMacro自動フォーカスレール でスタック撮影を自動化
- 垂直角度調整は手動 (8回のみ)、工数は少なめ
- 合計 111視点 を撮影、総写真枚数 1776枚、撮影時間 約4時間
- Nikon D810 使用、連写バッファの制約で1〜2秒/枚
- Tamron 90mmレンズ+20mmエクステンション、DXモードで撮影
- より短いレンズだと視点間のパース変化が大きくなり、画像アライメントが困難
データ処理と3Dモデル生成
- バッチでフォーカススタッキング を実行、 111枚の完全にシャープな画像 を作成
- COLMAP でカメラ位置を再構築
- 色補正 と 背景マスキング を実施
- Postshot でデータをトレーニングし、Gaussian splatモデルを生成
- 取り付け用の支柱などは 最小限のレタッチ で除去
公開・ライセンス情報
- superspl.atページ で3D昆虫モデルを公開
- cluster flyモデル は CC BYライセンス で無料配布
- 商用・非商用問わず利用可能、 クレジット表記必須
- ダウンロードリンク
まとめ
- Gaussian splatは マクロ被写体の3D化 に有効
- フォーカススタッキング と自動化撮影で高精度なデータ取得が可能
- オープンライセンス でモデルを公開、幅広い用途に活用可能