概要
- 子供時代のパソコン体験から学んだ Excel の意外な使い方
- ソフトウェア利用は 80/20の法則 が当てはまる
- 多機能化による ユーザーの不満 と機会
- 新興企業やオープンソースが 特定ユーザー層 に特化する戦略
- 拡張性とカスタマイズ性 が現代ソフトウェアの鍵
子供時代のExcel体験と学び
- 家庭用パソコンの 容量不足問題 との日常的な格闘
- .iniファイル 削除によるシステム障害と再インストール経験
- 父親からの「 MS Excelを必ずインストール」という指示
- Excelの用途不明で 難解なインターフェース に戸惑い
- Wordで表を作成したくても方法が分からず、 Excelで表作成→Wordに貼り付け という裏技を習得
- 当時の自分にとっての Excelの唯一の価値 は「表をWordに貼り付けること」
- Excelの多機能性を知る人もいれば、 家計簿管理 など異なる用途で使う人も存在
ソフトウェア利用の80/20ルール
- 80/20の法則 :大半のユーザーは機能の20%しか使わない
- しかし、 使う20%は人それぞれ異なる
- 例:作家はWordで下書きのみ、アナリストはExcelでピボットテーブルのみ、PowerPointユーザーはアニメーション機能を使わない
- 各ユーザーが自分の 重要な20% を最も大切だと感じている
- 新機能追加やアップデートで 自分の20%が損なわれることへの不満
- アプリが重くなる
- 必要ない機能が増える
- メモリ消費増加
- 他の80%を使わないだけでなく、 邪魔だと感じることも多い
マイノリティのニーズと新たな市場
- Google検索 でも同様の問題
- 厳密なキーワード検索が困難
- 大多数には満足されているが、 少数派の不満 は無視されがち
- 「1%のユーザー」の声は無視されがちだが、 巨大なユーザー数の中では大きな市場
- Kagiのような新興企業は 大手が無視する20% に特化して成功
- Googleが拾いきれない パワーユーザーや専門家 向け市場
- 「全員に勝つ必要はなく、自分たちの20%に完璧に応える」戦略
特定分野に特化する企業とOSSの強み
- Figma :Adobe全体を置き換える必要はなく、 コラボデザイン に特化して成功
- Notion :最強のワープロやデータベースを目指すのではなく、 ハイブリッドツール として独自路線
- 成功したソフトウェアは 機能追加と複雑化 で隙間を生み出し、 特定20%が埋もれる
- オープンソースは 特定用途向けの最適化 が容易
- 例:Blenderを 建築ビジュアライゼーション専用 にカスタマイズ
拡張性とカスタマイズ性の重要性
- VS Code :基本はシンプルなエディタ、 拡張機能で各自の20%を実現
- Slack や Discord も同様に 統合やボット でユーザー独自の環境構築
- どのユーザーがどの20%を必要とするかは予測困難
- 全員に合わせた万能ソフトは肥大化し、結局多くのユーザーを不満にさせる
- 各ユーザーが自分用に 最適な20%を見つけて拡張できる仕組み が理想
- すべての機能を全員に使わせる必要はなく、 必要な人に最高の体験を提供することが重要
- 機能の無駄を恐れず、ユーザーが自分の使い方を見つけられる自由さ が現代ソフトウェアの価値
まとめ:愛される20%を作るために
- すべてのユーザーが ソフトウェアの一部しか気にしない という現実を受け入れる
- 全機能を理解・利用させようとせず、 ユーザーが本当に必要とする部分 に集中
- どの部分が愛されるか分からなくても、 ユーザー自身が自分の20%を見つけて愛せる環境作り が大切